残り2秒で逆転され筑波大に惜敗/関東大学1部リーグ戦

 2週間の準備期間を経て、迎えた1巡目最終戦。いい流れからスタートを切ったものの、決定打には至らず、試合はシーソーゲームへ。第4Q、残り10秒、2点を追いかける明大はSF勝山大輝(法4=正智深谷)の起死回生の3Pシュートが決まり逆転に成功。しかし、残り2秒のところで、ディフェンスでファウルが起こってしまう。与えてしまったフリースローを2本とも決められ、1点差で敗北を喫した。

 

◆8・20〜11・6 第98回関東大学1部リーグ戦(越谷市立総合体育館他)

▼9・28 対筑波大1回戦(駒沢体育館)

明大69{21―17、12―18、22―19、14―16} 70筑波大〇

 

 スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、勝山SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 1巡目の中でもかなり入りが良かった今試合。ディフェンスからうまく攻撃を組み立て、リードを保つ。第2Qでも勢いそのままに流れをつかみたかったが、点が取れない時間が続いた。一方、その間相手は、着実に点を重ねる。リードしていた点差はひっくり返され35―33で前半を折り返した。

 

 後半も両者一歩も譲らぬ展開に。やはり第1Q同様に後半のスタートも非常によく、流れは明大へ。その中でしっかりシュートを決め切ったことで逆転し、一時は11点のリードを奪う。しかし、流れは長くは続かない。一つのミスから、相手に流れが傾きじわじわ攻められ再び逆転を許してしまう。迎えた最終Q、筑波大が8点リードしつつも明大は一つずつ、シュートを入れていった。試合はもつれ、残り10秒、2点を追いかける明大にとって値千金の勝山の3Pシュートが決まる。残すはディフェンスのみ。だが、残り2秒というところでファウルをしてしまい、相手のフリースローへ。守りたかった1点は、フリースローを2本決め切った相手に返上。あと一歩のところでシーソーゲームを制することはかなわなかった。

 

 リーグ戦1巡目を3勝10敗の成績で終えた。特に東海大戦、拓大戦、そして今試合の筑波大戦は最後の最後で勝ち切ることができず悔しい結果に。「2巡目は勝ち切れるようにやっていかなければならない」(田邉)。試合に勝ち切ることの重要性を確認させられた試合となった。

 

 「(リーグ戦)上位チームとも競うことができる力があるということは戦ってみてわかった」(井上耀主将・政経4=明成)。3勝を上げ、各ゲームの中で互角に渡り合う場面もあった。リーグ戦は折り返し、2巡目を迎える。これからの戦いにも目が離せない。

 

[小原愛]

 

試合後のコメント

井上主将

――主将としてリーグ戦に対し、特別な思いはありますか。

 「3勝10敗で負けは先行していますが、戦えるということはわかっているので、とにかく前を向いてやり続けたいと思っています。去年の4年生が自分たちを1部に上げてくれたので今年自分たちがつないで、1部で結果を残して、来年につなげていければと思います」

 

――2巡目に向けて意気込みをお願いします。

 「勝ち切ることが絶対大事になると思うので、1巡目より2巡目で、明治が一番成長したと思われるようにチームをつくっていきたいと思います」

 

田邉

――最後競り負けてしまった一番の要因は何ですか。

 「今日だけではなく、拓大とか東海大とかもそうで、結局最後の戦術の面というよりは、シュートの決定率の差がありました。接戦のときは入れば勝ちみたいなところはあるので、最後のシュートの決定率のところかなと思います」

 

――2巡目に向けて意気込みをお願いします。

 「チームとしては今3勝していて、2巡目終わって10勝をチームの目標にしています。しっかり2桁勝利できるようにチームとして頑張っていこうと思います」