
ベスト8出そろう 明大から10組が進出/関東学生選手権3日目
連日の悪天候により順延が続いていた関東学生選手権(以下、夏関)。3日ぶりに試合が再開した大会3日目は、ベスト8を懸けた戦いが各所で繰り広げられた。女子ダブルスでは試合が途中で中断していた竹本萌乃女子部主将(政経4=高松北)・五十嵐唯愛(政経1=四日市商)組が格上相手に見事勝利。他にもシード選手を打ち破る活躍が多くみられ、明大としては合わせて10組がベスト8進出を果たした。
◆9・21〜27 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド等)
▼9・25
[男子シングルス3回戦]
○徳 2{6―3、6―3}0 斎藤(日大)
○河内 2{6―4、6―2}0 田中(早大)
○飯田 2{6―3、4―6、10―3}1 池田(早大)
太田 0{2―6、4―6}2 高畑(早大)○
[女子シングルス3回戦]
吉田 0{2―6、4―6}2 大川(慶大)○
南口 1{1―6、6―2、8―10}2 沼野(亜大)○
○鈴木 2{6―4、6―4}0 伊藤(亜大)
○丸山 2{6―4、6―4}0 猪川(法大)
[女子ダブルス2回戦]
○竹本・五十嵐組 2{6―7、6―2、10―1}1 大川・堤組(慶大)
【女子シングルス3回戦:南口亜美(国際3=野田学園)VS沼野菜海(亜大)】
ベスト8進出を懸けた3回戦の相手は、約2週間前に行われたリーグ戦で戦った亜大の沼野。一度は勝利を収めた相手だからこそ、強いプレッシャーを感じ「思い切ったプレーができないことが多かった」。南口のミスを誘うような安定感のある相手のストロークに苦戦し、第1セットは開始早々3ゲームを連取される。第4ゲームではブレークするも流れを取り返すことができず1-6でこのセットを落とした。続く第2セットは反省を生かし、長いラリーに翻弄(ほんろう)されず攻めのプレーを展開することを意識。「相手の長いラリーで我慢して、最後に少し浅いボールで踏み込んで打ってエースを取れた」。好プレーを積み重ね、6-2で第2セットを勝ち取った。迎えたファイナルセットのスーパータイブレークでは「再び消極的になってしまった」。形勢は相手方に傾き、8-10で惜しくも敗北を喫した。
シングルスではラッキールーザーとして出場した南口。「常にチャレンジャーの気持ちで戦おうと意識していた」。スキのない粘り強いプレースタイルで3回戦進出と大健闘し「初めて本戦で勝てたことは自信につながった」。もうすぐ代替わりを迎え、最高学年としてチームを引っ張る立場になる南口にとって、今大会の収穫は大きい。
【女子ダブルス2回戦:竹本・五十嵐組VS大川美佐・堤華蓮(慶大)組】
楽しみながら勝ち切った。6月の予選以来、1回もペアで練習をしていなかった竹本・五十嵐組。本戦1回戦から南口・吉田華菜子(法3=仁愛女子)組との明大対決になるも「(自分たちが)かみ合っていて、お互いダブルスらしいダブルスができた」(五十嵐)。明大女子ダブルスの要に勝利し、勢いに乗ったまま今試合を迎えた。
出だしの第1セットはゲームカウント1-4と一気に離される展開に。それでも「自分たちは相手にかなりリードされた中でも、メンタルや雰囲気で落とさずに何でポイントが取られているかを考える。そしてやるべきことをしっかりやって追い上げていける力がある」(竹本)。2人で徐々に調子を取り戻しゲームカウント5-4まで巻き返す。その後はタイブレークにもつれ込むも、接戦を制せずこのセットを6-7で落とした。続く第2セットは3-1とリードした場面で試合の順延が決定。悪天候と試合コート数の関係から、3日ぶりに明大コートで試合は再開された。再開直後の第5ゲームは竹本のサービスゲーム。「絶対キープして、ここで追いつかれず、4-1でコートチェンジしたいと(五十嵐と)話していた」(竹本)。実際はプラン通りにはいかず、相手にブレークを許しゲームカウント4-2とされたものの「積極的にプレーしていった上で落としていた」(五十嵐)。焦ることなく、着実かつ攻めの姿勢を貫くとそのまま6-2で第2セットを奪う。流れを最後まで離さなかった竹本・五十嵐組は、最終セットを10―1と圧倒。強豪相手に見事逆転勝利を収めた。
大会4日目はいよいよベスト4を懸けた準々決勝が行われる。昨年度の夏関で準々決勝に進んだのは鈴木渚左(国際2=野田学園)ただ一人だった。そんな鈴木渚の対戦相手は昨年度、同じ舞台で敗れた因縁の選手だ。さらなる上位進出に向け、明大勢は勝ち星を重ねていくことができるか。各選手の活躍に期待がかかる。
[渡辺悠志郎、井手満菜]
試合後のコメント
竹本
――今日の調子はいかがでしたか。
「良かったです。ただちょっと肩を痛めているので、得意なフォアの打ち込みがなかなかできないという不安はありました。ですが五十嵐のストロークの時に前で動くなど、できることを徹底してできたので良かったと思います」
――リーグ戦が終わっていない中、夏関が始まりました。
「先に入替戦が終わると正直思っていたので、こうなってしまったか、というのはありました。バタバタしたというのはあるのですが、逆に空いたタイミングでこの試合があることで、試合の感覚を残したまま入替戦を迎えられるので、プラスに捉えたいです」
南口
――試合全体を振り返っていかがですか。
「今まではそのまま立て直せなかったので、1セット目を取られてしまった後に修正して自分のプレーが出せるように切り替えられたことは良かったです。やはり勝てないといけない相手のときに前に出たり、1本強気でエース狙いに行くなど思い切ったプレーができなかったりしたことが反省点だと思いました」
――今試合で得た収穫や課題を教えて下さい。
「リターンの精度が今までよりも上がっていることを実感することができました。そこからどう展開していくか、ミスは少ないですが攻撃にはなってないと思ったので、確率良くコースをどう突いていくかということを今後練習していきたいです。また前にいけそうで前にいけないということが多かったので、ボレーでカットして前に出て相手を揺さぶる練習などに今後取り組んでいきたいと思います」
五十嵐
――竹本選手とのダブルスはいかがですか。
「1年生と4年生で接した時間は短いですが、竹本さんが雰囲気を上げてくださるのでそれについていく形で楽しんで試合ができています。夏関が終わったら今後組む機会がないと思いながら1試合1試合を大切にできているので、こういういいペースで試合が運べているのかなと思います」
――徳安莉菜(文3=野田学園)・鈴木渚組との次戦に向けた意気込みをお願いします。
「先輩との試合になり正直やりにくさはあります。相手は2、3年生で今後組む機会があるかもしれないですが、私たちはないと思うので、楽しみながら今まで通り自分たちらしいプレーをしていきたいと思います」
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