終盤の逆転劇で早大を下し2連勝/関東学生秋季1部リーグ戦

2022.09.25

 秋季リーグ戦(以下、リーグ戦)も残すところ2戦となった。この日の相手は、6位の明大の一つ上の5位に位置する早大。序盤から接戦となるも、キーパー紅出勘太郎(政経2=氷見)のセーブが光り、前半をリードして終える。しかし後半は一気に早大の流れに。一時3点差となるも粘り強さを見せ、後半終盤に逆転。そのまま試合は終了し、明大にとって大きな勝利を手にした。

 

◆8・27~10・2 関東学生秋季1部リーグ戦(中大多摩体育館他)

▼9・25 対早大戦(国士大多摩体育館)

 〇明大32{17―16、15―14}30早大

 

 激闘を制した。この日迎えた相手は早大。前半は序盤から両者互角の戦いに。この流れを変えたのはキーパーの紅出だった。「シュートが見えていた」(紅出)。好セーブから、すぐに速攻へとつなげる。明大はこの速攻で得点した後、さらに追加点を得て一歩抜け出した。流れを持っていかれた早大はここでタイムアウト。しかし試合再開後も紅出が覚醒し続け、流れを渡すことはなかった。至近距離からのシュートを足でセーブし、素早く速攻へ。これを清水裕翔(営4=氷見)が決め、スコアを13-10とする。その後、お互い点を取り合い、17-16とリードしたまま前半を終えた。

 

 後半は明大の得点で始まる。しかし、主導権を握ったのは早大だった。4連続失点などもあり、逆転を許してしまう。だが「冷静にプレーしよう」(可児大輝主将・政経4=中部大春日丘)とチームを落ち着かせ、試合終盤に流れは明大へ。後半24分過ぎに早大が退場者を出し、さらに1分後に2人目の退場者を出す。このビッグチャンスを逃さず、連続得点で追い付く。そして清水が逆転弾を決め、再びリードする。そのままの勢いでチームは32-30で勝利。後半終盤の逆転劇で見事白星を飾った。

 

 残るは法大戦のみ。「(悪い流れを)チームで修正できたところに成長を感じる」(可児)と手応えもある。「最後もこの流れに乗って勝って、いい結果でリーグ戦を終えたい」(紅出)。次も勝利し3連勝でリーグ戦を終え、全日本学生選手権へと弾みをつけたいところだ。

 

[末吉祐貴]

 

試合後のコメント

可児

――ご自身のプレーを振り返ってみていかがですか。

 「マークが厚かったので、他の前の選手を生かすということを心掛けていました」

 

清水

――後半を振り返ってみていかがですか。

 「後半途中みんな足が止まって、やばいなと思ったのですが、今日の相手は早大だしやり切ろうぜと、一回ギアを上げたのがいい結果になったと思います」

 

武良悠希(政経3=北陸)

――終盤の連続得点を決めた時は感情が表に出ていましたね。

 「自分でもうれしくて、チームの役に立てたかなと思って。楽しく試合ができました」

 

紅出

――試合を振り返ってみていかがですか。

 「今日は勝てば上位に入れる試合だったので、いつもより気合いを入れて挑みました」

 

――どうしてシュートが見えていたのでしょうか。

 「早大の試合動画などを見て、シュートをどっちに打ってくるのかを研究していました」