昨年度王者・東海大相手に善戦するもわずか3点及ばず勝利ならず/関東大学1部リーグ戦

 今試合の相手は昨年度同大会で優勝を果たした東海大。圧倒的精神力とチーム力で王者の風格を見せつけられた。しかし明大も必死に食らいつき、一時はリード奪う場面も。それでも相手の確実なプレーで巻き返され、最終的に結果は50-53と、惜しくも勝利することはかなわなかったが、前日の試合の反省を生かし、選手自身も納得のいく試合運びができた。

 

◆8・20〜11・8 第98回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)

▼9・10 対東海大1回戦(とどろきアリーナ)

明大50{20―19、8―10、15―6、7―18} 53東海大○

 

 スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 一人一人の能力に長けた東海大相手に善戦を見せた。第1Q、約1分間お互い点数が決まらない中、勝山が3Pシュートで先制点を奪い、試合が動き始めた。勢いそのまま積極的に1対1を仕掛け、強固なディフェンスにも果敢に立ち向かう。一方の東海大も強気のプレーでファウルを誘いうまく連携したプレーを見せ、確実に点を重ねていった。そのまま両者引けを取らずに迎えた第2Q。そこでもお互い一歩も譲らず点差は開かない。そして28-29で迎えた後半戦。「勝利をつかみ取るという執念があった」(勝山)と、ルーズボールにも積極的に飛び込みボールへの執着を見せる。また、ディフェンスでは声を掛け合い、息を合わせてゴールを死守。リバウンドでも白熱した戦いを見せボールを自分たちのモノにした。相手も慌てることなく着実に得点を重ねるも、明大の勢いは止まらず、第3Qは43-35と、一時8点差でリードする展開に。しかし、王者の壁は厚かった。迎えた第4Q。東海大は前回王者の意地を見せつけ、点差を縮めていく。明大も諦めることなく必死に食らいつくも奮闘むなしく、惜しくも50-53とわずか3点差で今試合の幕を閉じた。

 

 「今日はいい試合だった」(伊藤)。前日の早大との試合では思うようにプレーがかみ合わなかった明大。しかし今試合では、勝利とはならなかったものの、ミーティングで挙がった課題点を一つずつクリアすることができた。次戦の相手は拓大。連日の試合で疲労がたまる中、1部残留のためには一つでも多くの白星を挙げたい。今試合で培った自信を次戦への糧とし、勝利への道をたどる。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

勝山

――試合を振り返ってみていかがですか。

 「試合の入りはとても良く、ディフェンスもかなり良くできました。課題だったリバウンドやこぼれ球を取るというところもチームとしてできました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「次戦は今日みたいなプレーができれば勝てるので、この後相手チームの分析を行い、しっかり体を休めて明日の試合に臨みたいと思います」

 

伊藤

――今回のロースコアな試合展開についてどう思いますか。

 「明大が求めている試合展開でした。ディフェンスから走って点を取ることに関しては明大が負けてはいけないところなので、その点でロースコアに抑えられたのは良かったと思います」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「次の相手の拓大はバランスのいいチームだと思います。それでも、やるからには自分たちのやるべきこと、ディフェンスから速攻を意識して、次戦もロースコアな展開に持ち込んでしっかり勝ち切れるように頑張りたいです」