ヤマ場の一橋大戦 接戦もあと一歩が出ず引き分けに/関東学生リーグ戦

  今リーグ戦のヤマ場」(MF野田航生主将・政経4=明和)としていた一橋大戦。第1Q(クオーター)に先制すると、中盤は苛烈な点の取り合いが続く。4-4で迎えた第4Qで点を決めリードするが、終了間際グラボミスから得点を決められ同点に。ファイナル4進出へ落とせない試合が続く。

 

◆8・14~10・16 第34回関東学生リーグ戦

▼9・7 対一橋大戦(江戸川区臨海球技場)

明大5{1-1、2-3、1-0、1-1}5一橋大

 

 雨が降りしきる中行われた一橋大戦。第1Q開始3分の藤木のショットで流れを引き寄せたかと思われたが、一橋大の堅いディフェンスに阻まれ主導権は握れず。さらに終了間際に追い付かれてしまう。第2QではエースMF田部井明日翔(商4=明大明治)のショットがさく裂。前回の学習院大戦とは見違えるようにエースとしての輝きを放った。しかし一橋大も一歩も譲らず、積極的な攻撃陣は明大の得点後すぐに追い付き、一瞬も気の抜けない緊迫した展開を繰り広げる。その後野田主将のショットで3-2とリードするもすぐさま同点に追い付かれる。残り5分で明大はタイムアウトを取り、切り替えを試みるも相手選手の群を抜く速さの攻撃を止められず、3-4と1点ビハインドで前半を終えた。

 

 第3Qも一橋大のボールポゼッションが長く、なかなか攻撃に転じることができなかった。果敢に攻めるもファールとなってしまい相手ボールに。苦しい時間が続く中、MF加茂下輝(商4=国学院久我山)のショットで4-4の同点に。加茂下は、「オフェンスリーダーなので、自分が決めてチームを勝たせようという気持ちで決めた」と強い責任感と熱い覚悟をにじませた。試合終盤になるにつれてショット数も増えていき、勝負の行方は第4Qに託された。日もすっかり落ち雨も収まりはじめた第4Q、開始直後に守りの要DF芳村弘俊(政経4=明大中野八王子)が負傷。チームに暗雲が立ち込めるも、田部井はゴール裏でパスを受けると、そのまま猛スピードでゴール前まで走り、ディフェンスの間をかいくぐるようにショットを決め、5-4に。しかしこのまま守り切ることはできず、一瞬のグラボミスも逃さない一橋大のオフェンスにショットを決められた。G(ゴーリー)伊藤駿(商4=明大中野八王子)の好セーブから最後の猛攻を仕掛け、残り1秒まで分からない展開となったが引き分けに。あと一歩勝ちに届かなかった。

 

 今期2度目の引き分けとなった明大。次戦はここまで無敗の中大戦。ここで勝ち切らなければファイナル4の道は厳しくなってしまう。中3日でコンディションを整え課題に取り組み、ファイナル4進出をたぐり寄せる。チームの結束力を高め、HUSKIES日本一への夢路はまだ道半ばだ。

 

[杉田凜]

 

試合後のコメント

加茂下

――戦ってみて一橋大の印象はいかがですか。

 「一橋大がオフェンスの時も、ディフェンス側の選手は『絶対勝つぞ!』と試合を通して声を掛け続けていたので、勝ちに対して貪欲なチームだなと思いました。やはりそれで最後追い付かれてしまい、押されてしまった部分はあるのかなと思います」

 

――第4Q、1点リードから追い付かれ、引き分けに終わってしまった要因を分析するとどう感じますか。

 「最後少し細かいミスがあったので、そこはしっかり最後足を動かして、集中を切らさずに戦えばあと1点取れたかな、というのはあります」

 

芳村

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「勝ち切らなければいけない試合でしたが、なかなか苦しい展開が続いていて、アンラッキーなのもつながって最終的に勝ち切れなかったのが非常に悔しいです」

 

――この試合で見つかった課題や反省点などはありますか。

 「自分たちの強みの走り勝つというところがまだまだ発揮できなかったところがあり、序盤ライドがはまらなかったりそういうところでまだまだ詰められる部分があると思うので、僕たちの強みである切り替えや走りをこれから詰めて次の中大戦しっかり勝っていきたいと思います」