男子 準決勝で敗れ3位でインカレ終える/全日本大学対抗選手権

2022.09.08

 山口県を舞台に全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)が3年ぶりの開催となった。男子は初日を3戦全勝で終え、2日目は国学院大との激戦を制しベスト4まで進出。最後は日体大に敗れたものの3位でインカレを終えた。

 

◆9・3~4 全日本大学対抗選手権(山口県維新百年記念テニスコート・宇部市中央公園テニスコート)

<男子>

<1日目>

・2回戦

明大3―0履正社スポーツ専門学校

・3回戦

明大3-0専大

・4回戦

明大3-0星城大

<2日目>

・準々決勝

明大3-2国学院大

・準決勝

明大1-3日体大○

 

 今年度、東日本インカレを制した明大。「チームとして良い雰囲気だった」(斎藤龍二・法4=羽黒)。初日は履正社スポーツ専門学校、星城大、専大にいずれも3―0で勝利を挙げ、2日目へと駒を進めた。

 

 大会2日目、ベスト4を懸けて争うのは国学院大。第1試合に登場した米川結翔(商2=尽誠学園)・池口季将(政経3=大和高田市立高田商)ペアだったが、「優勝に懸ける思いが空回りしてしまった」(池口)と室内コート特有の暗さや横風に対応できず敗戦。第3試合の田中駿平主将(営4=上宮)・白川雄己(農3=尽誠学園)ペアも敗れ、一次戦は2試合を落とす厳しい展開に。しかし、ここでチームを救ったのが金山勇波(営2=霞ヶ浦)・斎藤ペアだ。一次戦で唯一勝ち星を挙げた同ペアは、二次戦、三次戦と立て続けに勝利。2人で相手を全滅させる3本回しを見せ、チームをベスト4へ導いた。

 

 金山と斎藤が試合でペアを組むのはこの国学院大戦が初。実は金山とペアを組んでいた鈴木竜弥(法4=東北)が初日のプレー中に負傷していた。そこで鈴木の代わりとして、金山と何度か練習で組んだことがあり、鈴木と同学年の斎藤に白羽の矢が立った。「同期のケガだったので、同期に恥じないというか、代打としてしっかりと向かっていこうという気持ちだった」(斎藤)。その言葉通り、気迫あふれる強烈ボレーで得点を量産。代打としての役割を完璧に全うした。さらに「即席ペアなので、試合中に何度もレシーブのコースなどを打ち合わせして、次のプレーに早く入れるようにした」(斎藤)と金山との連携を試合中に高めていったことが、3本回しにつながった。

 

 続く準決勝・日体大戦は「技術は僕らも負けていないので、本当に紙一重だった」(池口)とハイレベルなラリーの応酬が続いた。第1試合、田中・白川ペアは勝利したものの、明大は要所で日体大にリードを奪われていく。好調の金山・斎藤ペアも3-4の僅差で敗れ挽回することはできなかった。最終的に1-3での敗戦。決勝の舞台には進めず、中大との同率3位という結果に終わった。

 

[澤尚希]

 

試合後のコメント

田中主将

――インカレはどういった位置付けで臨みましたか。

 「僕が主将になる前からずっとインカレで優勝することを目標としてやってきて、今回優勝したかったのですが、これから後輩たちに頑張ってもらいたいです」

 

池口

――試合中ベンチから声出しをする姿が印象的でした。

 「金山と斎藤は体力的にもきつかったと思うし、国学院大戦では僕は負けていて『勝ってこいよ』と言うのもずうずうしい話で。声を出していたのは、負けて終わりたくないから頑張ってほしいなという気持ちからです」

 

斎藤

――日体大戦での敗因はどこにありますか。

 「自分たちが勝っている試合は、苦手なレシーブゲームを1ゲーム、気合を入れて勝っていたのですが、その気合いを入れたレシーブゲームを取ることができなかったことが敗因かなと思います」