
悔しい結果に終わるも、光明見える/全日本学生個人選手権
明大からは470級2艇が出場した全日本学生個人選手権(以下、全日本個選)。約50艇が出場し、3日間にわたって8レースが行われた。今村紗栄副将(商4=長崎工)・後藤玲音(政経2=明大中野)組は24位、服部友賀(法2=津工)・堤祐人(政経2=明大明治)組は28位だった。
◆9・2~4 全日本学生個人選手権(豊田自動織機 海陽ヨットハーバー沖)
▼470級
今村・後藤組――24位
服部・堤組――28位
7月の関東学生個人選手権で出場権を獲得して迎えた全日本個選。全国の猛者が愛知県蒲郡に集結する中、明大勢は苦戦を強いられた。
服部・堤組は、20位以内を目標にしていた中で28位。「目標としていた順位より結構下だったので悔しい」(服部)。スタートや風の見極めが、勝負を左右した。「自分たちの苦手な風域の中で難しい蒲郡特有の風をつかみ切れず、順位がずるずると落ちていくことが多かった」(服部)。普段練習を行っている環境とは違う風域や風向に翻弄され、思い通りのレース展開とはならなかった。
24位に終わった今村・後藤組は「課題はスタートラインが見えていないこと」(今村)と、スタートで失敗することが多かった。それでも、滑り出しに成功した第4レースは5位でフィニッシュ。「大きな大会でも、スタートをしっかり出て、自分たちが行きたい方へ行くことができれば、しっかりと前を走ることができる」(今村)。つわものぞろいのレースで好順位を残したことが自信につながった。
全国の舞台を経験したことは、選手にとって大きな刺激となった。「全国大会に出るのが初めてで、すごくレベルの高い選手が集まっていると感じた。これからもっと実力を上げていかないといけないと痛感した」(後藤)。課題が明確になった今大会を糧に、さらなる高みを目指す。
[佐野悠太]
試合後のコメント
今村
――印象に残ったレースはありますか。
「第4レースです。スタートした直後からいい景色が見えていました。このまま行ったらいい順番だなというところでスタートできて、それをキープできたのが良かったです」
後藤
――今大会での課題は何ですか。
「スタートラインをもっと見ることと、他の大学のクルーを見ていると体が大きかったので、負けないような体づくりを頑張っていきたいです」
服部
――今大会に向けてどのような点を強化してきましたか。
「特にスタートで出遅れないということに気を付けてやっていましたが、2本しかスタートで出られなくて、ほとんど場面で出られなかったので、もう少し詰められるところを詰めて秋の試合ではスタートを全部出られるくらいの気持ちでいきたいなと思います」
堤
――全国の舞台を経験したことについてはいかがですか。
「周りのレベルが高くて自分ではまだまだ力が足りないというのを感じました。この時期にそういう経験ができたのはありがたいことなので、これから周りに追い付いて追い越せるように練習していきたいと思います」
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