前半の勢い続かず神大に惜敗 昨年度のリベンジを果たされる/関東大学1部リーグ戦

 今試合の相手は、昨年度のインカレチャレンジマッチでも戦った神大。順調なスタートを切り、思い通りのプレーで神大に10点の差をつけて前半を折り返した明大。しかし、後半では相手のペースにのまれ、同点まで詰められて延長戦に。勢いづいた神大に何とか食らいつこうとするも前半の調子は戻らず、神大に昨年度のリベンジを許すこととなってしまった。

 

◆8・20〜11・8 第98回関東大学1部リーグ戦(国立代々木競技場第二体育館他)

▼9・4 対神大1回戦(国立代々木競技場第二体育館)

明大74{24―17、17―14、10―20、14―14、9―19} 84神大○

 

スターターは、PG山内龍也(国際3=土浦日大)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。

 

 「試合の入りはほとんど完璧だった」(勝山)。先制点は神大に許したものの、すかさず勝山の3Pシュートで得点を返した明大。オフェンスでは巧みなパスワークで相手を翻弄(ほんろう)し、シュートチャンスを切り開いて得点を重ねていく。速攻では、目前まで迫ってきている相手をフェイクでかわし、きれいにシュートを決め切る場面も。続く第2Qでも明大の勢いは続く。「相手のやりたいオフェンスプレーをつぶせた」(吉村)と、連携の取れたチームディフェンスで24秒ゴールを守り切った場面も見られた。ターンオーバーにより相手に得点を許す場面も見られたが、差を詰められることはなく前半は41-31で終了した。

 

 それでも明大の勢いは続かなかった。昨年度のインカレチャレンジマッチで明大に勝利を譲った神大にとって、今試合はリベンジに燃えるものであった。そんな中迎えた後半戦は、相手の得点から始まる。ミスが増える明大をよそに着実に得点を重ねる神大。そしてついに第3Q残り2分半で同点まで追いつめられることに。そのまま第4Qも相手の勢いはとどまらず、点取り合戦となった。激しい戦いの中一時は何とか明大が盛り返し、点数を重ねるも、またしても残り時間1分の場面で同点に追いつかれてしまう。残り時間30秒。緊迫した雰囲気の中明大ボールから始まるが、シュートを決め切れずに相手ボールに。その時点で残された時間は2秒。互いに激しくぶつかり合うも何とかゴールを守り切り、試合は延長戦へ続いた。延長戦は点を取っては取り返しの展開となったが、明大のファウルが重なり徐々に点差が開く。必死に追いつこうとするも差は縮まることなく、最終的に74-84と10点差で試合終了のブザーが鳴った。

 

 昨年度のインカレチャレンジマッチでは延長戦の末、明大が勝ち切りインカレ出場への道を開いたが、今度は同様の展開で敗北を認めることに。「気持ちの面において相手の方が上だった」(吉村)と悔しさが残る試合になった。まだまだ続くリーグ戦。今試合の悔しさを糧に一つでも多くの白星を挙げたい。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

勝山

――試合を振り返ってみていかがですか。

 「前半はとても良くてほとんど100点のプレーでしたが、後半の入りや、相手に追い上げられた時に気持ちで負けていて差があったという部分が顕著に出てしまっていました。そういうところがなければ自分たちのプレーで勝てた試合だったのかなと思います」

 

――次戦に向けての意気込みをお願いします。

 「どこが相手であっても勝たなければならない試合ばかりなので、また試合に向けて準備して勝ち切れるようにしたいと思います」

 

吉村

――試合を振り返ってみていかがですか。

 「勝率が同じ神大には勝たなければいけないという思いが強くありました。神大は昨年度自分たちに負けてインカレに出場できなかった分、リベンジを果たすという強い気持ちでプレーしていたと思います。その気持ちの面で相手の方が上だったのかなと感じます」

 

――課題点はどこですか。

 「後半で激しいディフェンスができなくなり、1対1で守り切れないことが今の課題です。カバーできるところはカバーし合えましたが、ゴール付近のディフェンスははまだ弱いです」