春季リーグ王者の壁高く 3連勝ならず/関東学生秋季1部リーグ戦

2022.09.05

 東海大、立大を相手に連勝し波に乗る明大は強豪の筑波大と対戦した。序盤から3連続得点を許すなど相手のペースで試合を運ばれ、前半を大差で折り返す。オフェンスを修正して迎えた後半も離された点差を縮められず敗北を喫した。

 

◆8・27~10・2 関東学生秋季1部リーグ戦(中大多摩体育館他)

▼9・4 対筑波大戦(国士大多摩体育館)

 明大21{8―13、13―15}28筑波大〇

 

 明大の3連勝がかかる中で迎えた相手は春季リーグ王者、筑波大。昨年度の全日本学生選手権(以下、インカレ)、今年度の春季リーグともに敗れた因縁の相手との一戦に「ここで勝ってインカレに向けて弾みをつけたい」(衣川敦人・理工4=旭丘)と強い気持ちで臨んだ。しかし、筑波大が序盤から容赦なく襲いかかる。前半を通して三つの3連続得点を奪われ、着実に点差を広げられる。攻撃面でも放ったシュートが次々と相手のディフェンスやキーパーの好セーブに阻まれた。流れを自分たちのものにすることができないまま前半を5点差で折り返す苦しい展開に。

 

 ハーフタイムでオフェンス面の課題を共有して迎えた後半。前半に比べてシュートの決定率が上がりゴールネットを揺らす回数が格段に増えた。だが、相手も明大のシュートミスからの速攻で得点を積み重ねていき流れを離さない。23分過ぎにタイムアウトを取り、形成逆転を図るもその時点でついていた7点の差は試合終了まで変わることはなかった。

 

「筑波大との組織力の差を痛感した」(根本光太郎・理工3=千葉県私立市川)。春季リーグのリベンジとはならなかったものの、残された試合に向けてチームは前を向いている。下級生たちも「最後の方に出ていたメンバーが全員3年生だったので、いい経験になった」(川久保拓郎・農3=高知中央)と手応えをつかんだ。今リーグ残り5試合もここまでの収穫を糧に白星を積み重ねたい。

 

[松原輝]

 

試合後のコメント

加藤良典監督

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「60分を通してセットオフェンスが機能しておらず、攻め切れないところがあり、そこから失点につながることが続いていたのかなという印象でした」

 

衣川

――相手のプレーに関してはいかがでしたか。

「ディフェンスに関しては1対1が強くて、キーパーに対しても対策をしてきたつもりでしたがそれが足りませんでした。また、こちらのオフェンスがうまくいかずにそこから相手に押される形だったので自分たちがやりたかったことを相手にされてしまったことが敗因だと思います」

 

川久保

――今試合を通して得た課題はありますか。

「シュートの精度が低いので、1対1で決め切る力を磨いていきたいです」

 

根本

――これからの試合に向けて意気込みをお願いします。

「上にいる中大、国士大、早大に勝つことができれば今の4年生が1年生の時の順位だった4位という成績を上回ることができるかもしれないのでしっかりと臨んでいきたいです」