
3位決定戦 悲願のメダル獲得/日本学生選手権
「正直もう後悔はない」(熊谷泰人主将・営4=明大中野)。悲願の日本学生選手権(以下、インカレ)メダル獲得を懸け、明大は3位決定戦に臨んだ。第1Pでリードを許したものの、すぐに追い付きそこからは一進一退の攻防を見せる。第3Pで相手を突き放すと、そのまま勝ち切り自分たちの目標を達成した。
◆8・30~9・1 第98回日本学生選手権大会
▼9・1 3位決定戦 対日大戦(横浜国際プール)
〇明大13{2-3、5-4、4-1、2-3}11日大
課題の立ち上がりで連続失点を許した第1P。しかし悪い流れを断ち切るかのように狭間俊至(商3=明大中野)がチーム初得点を決め、1点ビハインドで第2Pに臨んだ。続く第2Pは点の取り合いになった。「絶対に勝つという気持ちを前面に出した」(兼本翔安・文1=修道)。チャンスを逃さず得点を重ねゲームを振り出しに戻し前半を終える。
均衡が崩れたのは第3P。「相手の得点源からいかに得点を許さないかを意識した」(越智大介・理工2=明大中野)。相手の素早いカウンターにも声を掛け合いながら対応しシュートを打たせない。その間にゴールを決め3点のリードを作った。迎えた最終第4P。前半に畳み掛けるも、後半相手に3連続得点を許す。それでも「最後の最後まで集中できた」(狭間)。接戦を競り勝ち、見事大学3位という結果を残した。
「インカレしかなかった」(熊谷)。コロナの影響で思うように練習を進められなかった中、結果を残さなければならないプレッシャーを感じていた。代替わりをしてから1年間目指してきたインカレメダル獲得は「とにかくすごく嬉しかった」(越智)。次の舞台は今月末に行われる日本選手権最終予選。さらなる大舞台に向けて明大は走り続ける。
[入谷彩未]
試合後のコメント
熊谷
――今大会を振り返ってみていかがですか。
「最後までしっかり諦めずに攻め切ることができたことと、4年生が意地を見せることができたかなと思います。最初からインカレのメダルを目指してやってきたのですごく嬉しい大会になりました」
――チームの雰囲気づくりで主将として心掛けていたことはありますか。
「自分たちのチームコンセプトが『全力を楽しめるチーム』、競技自体を楽しむことに重きを置いているところもあったので、例えばミーティングですごく真面目な話の中でも冗談交じりの感じで話すなど少しでも雰囲気をよくしようと努力したところが自分なりに考えたところだと思います」
狭間
――試合前はどんな心境でしたか。
「もう今日は勝っても負けても最後なので、夏までに練習してきたことをぶつけられたらいいなと思っていました」
――今の4年生はどんな先輩ですか。
「引っ張ってくれる人でもありますし、みんなの話を聞いてくれるよき先輩だと思います」
越智
――インカレまでに力をいれてやっていた練習はありますか。
「チーム全体ではディフェンス面での課題がものすごく大きくて、学生リーグでかなりの失点をしてしまっていたので、そこを重点的に、本当に毎日毎日重点的にやっていました」
――インカレ通して越智選手はチーム内で一番得点したことについてはいかがですか。
「点の数は取っていましたけど、個人的にはあまり満足いっていなくて、もっと自分できるなと思いました。なので、この今回の反省点をしっかり次の最終予選に向けて合わせていけたらなと思います」
兼本
――大学入学後初めての有観客での試合でしたがいかがでしたか。
「点が入った時などバルーンの音が聞こえていましたし、そういうのに勇気づけられて自分も声が出せたのかなと思います」
――日本選手権最終予選への意気込みをお願いします。
「ここで3位になって最終予選に出る権利を得たので、そこでも自分たちらしいプレーをして日本選手権に出たいと思います」
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