HUSKIEYSの開幕戦 獨協大に惜しくも引き分け/関東学生リーグ戦

 激しい雨の中始まった紫紺の勇者たちの秋期開幕戦。第1Q(クオーター)で獨協大に先制点を許し、1点巻き返すもなおも流れを掴めない。第3Q、MF(ミディ)田部井明日翔(商4=明大明治)のゴールを機に明大のペースに傾いていく。一進一退の攻防が続き、第4Qで田部井のシュートで2点リードするも獨協大の勢いに耐え切れず引き分け。くしくも2年前と同じ苦い戦いとなってしまった。

 

◆8・14~10・16 第34回関東学生リーグ戦

(大井ホッケー競技場メインピッチ他)

▼8・28 対獨協大戦(無観客試合のため、会場名は非公開)

 明大5{0-1、1-1、2-0、2-3}5獨協大

 

 雨が降りしきる中スタートした明大のリーグ戦。第1Qは獨協大の堅固な守備に阻まれ、主導権を握ることができないまま終盤へ。ゴール裏から正面に空中でパスが通り、先制点を許してしまう。流れを引き寄せたい第2Q。MF加茂下輝(商4=国学院久我山)のゴールで同点に追いつく。終盤に守備のスキを突かれて強烈なシュートを決められてしまい、1点ビハインドで前半を折り返した。

 

 1点ビハインドのまま迎えた第3Q。同点に追いつきたい明大はMF吉田聖悟(情コミ4=明大中野)が敵のディフェンスをかいくぐり、ゴール裏にいた田部井につなぐ。パスを受けた田部井も冷静に相手をかわしゴールの左側からショットを決めついに同点に。勢いに乗った明大はオフェンス陣の活躍でリードを2点に広げ、その後1点を返されるも、第4Qに田部井のこの試合2本目のゴールが飛び出し獨協大を突き放す。ここで勝負あったかに思われたが、そこから一歩も引かない獨協大の怒涛(どとう)の攻めに耐え切ることができず。2連続で得点を奪われ追いつかれてしまう。なんとか勝ち越したい明大はその後何度もゴールに迫るが決め切ることができず。リーグ初戦は引き分けに終わり、勝ち点1を得るのみにとどまった。

 

 再三リードを奪うも粘り切れなかった今シーズン初戦。チームスローガンは『結』。「日本一という結果を出した上で、日本一の組織としてふさわしいチーム、仲間になりたい」(野田航生主将・政経4=県立明和)と、熱い思いが込められている。チームの結束力を高め悲願の日本一へ。HUSKIEYSの挑戦は始まったばかりだ。

 

[杉田凜]

 

試合後のコメント

野田主将

――開幕戦、どのような気持ちで臨みましたか。

 「チームとして勝利を収めることを第一に考えていました。同リーグの他のチームを見ても初戦の結果がいかにその後のチームに影響を与えるか分かったので、何が何でも勝ちにいく気持ちでした」

 

――獨協大の印象を教えてください。

 「獨協大学はやりたいことが明確で、相手にポゼッションを取らせず、ロースコアに持っていくのがうまい印象です」

 

田部井

――1点ビハインドで迎えた後半、どのように気持ちを切り替えましたか。

 「前半は緊張もあって思うようなパフォーマンスができなかったので、最低限やれることはやろうという気持ちで後半に臨みました」

 

――自身が決めた2ゴールを分析してください。

 「1点目を取るまでは点を取りたい気持ちが強くて力みが出てしまいましたが、この時は良い形でボールを受けられたので、力まずショットを打てました。この得点で緊張を忘れることができた気がします。2点目は一番得意な形でボールをもらえたので、思いきりクロスを振るだけでした。パスを出してくれた藤木に感謝しています」