メドレーリレーで男女共に銅! 女子は目に涙が浮かぶ/日本学生選手権

2022.08.31

 日本学生選手権(以下、インカレ)は後半戦が始まった。廣島偉来(政経2=淑徳巣鴨)が男子200メートル個人メドレーで4位入賞。ルーキーの長尾佳音(営1=武蔵野)も女子200メートル自由形で同じく4位入賞を果たした。この日の目玉種目である400メートルメドレーリレーでは男子と女子が共に3位と表彰台入りし、銅メダルを獲得した。


◆8・28~31 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)

◆3日目

▼女子200メートル自由形

4位 長尾 2分1秒51

▼男子200メートル自由形

7位 清水 1分50秒17

8位 加藤 1分51秒42

▼女子100メートルバタフライ

5位 田嶋 59秒43

▼男子100メートルバタフライ

5位 井上海 52秒97

8位 山口 53秒32

▼男子200メートル個人メドレー

4位 廣島 1分59秒01

▼女子400メートルメドレーリレー

3位 遠藤・宮坂・水口・田嶋 4分05秒64

▼男子400メートルメドレーリレー

3位 松山・荒井・栁川・五味 3分36秒38


 インカレ3日目はチーム力が光った。この日の先陣を切ったのは長尾。1年生ながら、女子200メートル自由形の予選を2位で通過した。迎えた決勝の舞台。「かなり上位で決勝に進んだので、すごく緊張していた」(長尾)。スタート直後から両隣の選手がスピードを出し、差を広げていく。長尾は得意の後半で追い上げを見せるもその差は大きく、結果は4位。表彰台に上がることはできなかった。男子200メートル個人メドレーでは、同種目で今年度日本選手権2位の廣島が予選を危なげなく通過する。しかし、決勝では本来の力を発揮できずに表彰台入りを逃すも、4位入賞を果たした。


 この日の目玉種目である400メートルメドレーリレーに、明大は男子と女子がどちらも決勝に進出した。まずは女子。「緊張はあまりなかった。決勝をみんなで楽しもう! というような雰囲気でした」(遠藤渚・理工1=八王子学園八王子)。トップバッタ―を任されたのは1年生の遠藤。後半失速するも、何とか持ちこたえ第2泳者、4年生の宮坂倖乃(法4=春日部共栄)へとバトンをつなぐ。7位でバトンを受けた宮坂は貫禄の泳ぎで3位まで順位を上げ、第3泳者へ。第3泳者の水口知保(営3=目黒日大)は抜かされることなく、メダル獲得圏内の3位をキープする。アンカーの田嶋玲奈(情コミ3=春日部共栄)は近大に追い付かれそうになるも、意地の泳ぎを見せ、そのまま3位でフィニッシュ。見事表彰台入りを果たし、銅メダルを獲得した。「今までの競泳人生で一番うれしかった。明大に入って本当に良かった」(遠藤)。レース後のリレーメンバーたちは笑顔と共に、目に光るものがあった。


 優勝を狙っていた男子400メートルメドレーリレーは惜しい結果となった。予選は日大、早大に続き3位で通過。決勝は第1泳者の松山陸(商3=春日部共栄)が3位で帰還するも、平泳ぎ、バタフライでは順位を落としてしまう。第2泳者を任された荒井悠太(政経3=八王子学園八王子)は「ラスト10メートルでバテてしまった」と悔しさをにじませた。アンカーの五味智信(商2=湘南工科大付)に引き継がれたときは、明大は首位に約1秒の差をつけられる苦しい展開。最後は五味が踏ん張りを見せたが、1位の日大とは0.4秒差、2位の早大とは0.15秒差とわずかの差で競り負け3位でゴールした。


 インカレも残すは最終日のみ。大会3日目を終え、男子の総合順位は2日目と変わらず2位、女子は3つ順位を上げ総合6位となった。男子は首位の日大とは約60点差と差が開くが「天皇杯奪還のためだけに泳いでいる」(荒井)。チームのために、最後まで一人一人が泳ぎ切る。


[末吉祐貴、上原朋子]


試合後のコメント
荒井

――最終日の目標をお願いします。

 「エントリーでは6位なので決勝には必ず残って、決勝は最後のレースなので力を振り絞って泳ぐだけだと思います」


遠藤

――レース後の気持ちはいかがでしたか。

 「本当にうれしくて、周りからおめでとう! と言われて、明治に入ってやっぱり良かったとすごく思いました(笑)」


――レース後、他のリレーメンバーの様子はいかがでしたか。

 「本当にみんな喜んでいました。最後まで諦めなかったのが良かったのだと思います」


長尾

――4位という結果をどのように受け止めていますか。

 「予選で2位と自分の想像よりも良い順位に残って、決勝は3位以内でメダルを取れればいいなと思っていたので、少し悔しいです」


――明大女子シード権獲得に向けて、意気込みをお願いします。

 「私は明日個人種目もありますし、リレーも出場する予定です。女子は人数が少ないので、1人が1点でも多く取れるように頑張って、最終日も予想の得点よりも1点でも多く取りたいです」