
インカレ開幕 田渕、栁川が表彰台入り/日本学生選手権
28日から始まった日本学生選手権(以下、インカレ)。前回大会で明大は男子3位、女子10位と悔しい結果に終わった。そんな明大が目指すのは男子は天皇杯奪還、女子はシード権獲得。大会2日目は男子400メートル自由形で田渕海斗(情コミ2=日大藤沢)が2位、男子200メートル背泳ぎで栁川大樹(政経2=日大藤沢)が3位で表彰台入りを果たすなど、順調に折り返しを迎えた。
◆8・28~31 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)
◆1日目
▼男子50メートル自由形
5位 五味 22秒64
◆2日目
▼男子400メートル自由形
2位 田渕 3分49秒91
5位 清水 3分53秒34
▼女子200メートルバタフライ
4位 水口 2分10秒83
▼男子200メートルバタフライ
6位 松田 1分58秒19
8位 山口 1分59秒79
▼男子200メートル背泳ぎ
3位 栁川 1分58秒76
▼女子100メートル平泳ぎ
4位 宮坂 1分07秒83
▼男子400メートルフリーリレー
6位 大貫・五味・栁川・田渕 3分21秒11
チームを勢いづけるためには重要となる大会初日。男子50メートル自由形には大貫勇主将(情コミ4=八王子)、五味智信(商2=湘南工科大付)、水野尊登(法2=法大第二)の3人が出場した。予選を7位通過し唯一決勝に駒を進めたのは2年生の五味。「メダルを取ることを1番の目標にしていたので、その気持ちが強くなってしまった」。ラスト5メートルで力みからの失速。5番手でのフィニッシュとなったが「15メートルまでのドルフィンキックは持ち味でもあり、生かすことができた」と今後に期待がかかるレースとなった。
「エースとしてしっかり優勝したいと思っていた」(田渕)。男子400メートル自由形に出場した田渕は予選を1位で通過。決勝では100メートル地点で全体の7位と、序盤は遅れを見せる。しかし後半型の田渕は終盤に順位を上げ、最終的には2位となった。男子200メートル背泳ぎに出場した栁川は昨年度2位という好成績を残した。しかしその結果には満足しておらず、今年度の目標には優勝を掲げていた。予選を5位で通過し迎えた決勝。150メートル地点で2位に浮上し金メダル獲得もあるかと思われたが、最後のターンの際に「キックが上手く踏めなかった」(栁川)。自己ベストを更新するも、惜しくも3位という結果に終わった。
女子200メートルバタフライでは惜しくも表彰台入りを逃した水口知保(営3=目黒日大)だが、女子400メートルフリーリレーのB決勝ではタイムを上げ、B決勝2位という結果に貢献。1日4レース泳ぐという過酷な状況下でもいい泳ぎができたことは、翌日への自信につながった。男子200メートルバタフライに出場した井上航(法4=東海大浦安)。インカレでは予選16位以上の選手に得点が入る。事前予想で井上航は17番手と、わずかに及ばないとされていた。しかし「絶対点を取ってやると思って臨んだ」(井上航)。その言葉通り、予選を全体13位で通過。B決勝に進出しチームの得点に貢献。人生最後のレース、4年生の意地を見せた。
男子総合順位は2日目終了時点で2位だ。目標である天皇杯奪還へ着実に近づいてきている。一方の女子は総合9位と、シード権獲得まであと一歩のところ。それぞれの目標のため、残り2日も一丸となって戦い抜く。
[萩原亜依、上原朋子]
試合後のコメント
井上
――インカレにはどのような気持ちで臨みましたか
「200メートルバタフライが2種目目で、4年生としてはトップバッターでした。結果で後輩がついてきて、チームが盛り上がるようなレースがしたいなと思っていました」
水口
――レースを振り返っていかがですか。
「200メートルバタフライはランキングが3位で結果が4位だったのですが、他の選手を見ていると4位が妥当かなというのが正直な気持ちです。自分も負けてられないなとは思うのですが、自分の中でレースを終えてみてこれが現実かなという感じです」
五味
――インカレにはどのような気持ちで臨みましたか。
「去年人生で一番悔しい思いをした試合なので、めちゃくちゃ頑張ろうと気負って臨んだのですが、予選1本終わっていざ始まってみると楽しむこともできて、お祭りのような気分で臨めています」
田渕
――明大の応援はやはり力になりましたか。
「なぜインカレでベストが出るのかというと、チームのためにチームの力を借りて、チームの肩を借りて胸を借りて泳ぐからだと思います。そう思うとインカレはいいなと思います」
栁川
――次に向けての目標をお願いします。
「明日メドレーリレーに出るかは分かりませんが、予選には出ないのでしっかり休んで、最終日も頑張りたいと思います」
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