
ルーキー林晴が2得点に絡む活躍 初戦を危なげなく制す/総理大臣杯全日本大学トーナメント
第46回総理大臣杯全日本サッカートーナメント(以下、総理大臣杯)がいよいよ開幕した。2回戦からの登場となった明大の相手は関東学大。前半、中村がゴール右隅に狙いすました先制点を決めると、後半には櫻井のクロスボールを受けたトップチーム初出場のルーキー・林晴が沈め2-0での勝利を収めた。
今試合、林の起用法が的中。「林のボールを扱う技術の高さや、ボールを支配している時間での攻撃的なセンスを買って、一つ何か起こしてくれると思い起用した」(栗田大輔監督)。インディペンデンスリーグでの活躍を評価されて、1年生ながら追加登録でメンバー入りした林晴。指揮官も「初戦はやはり難しい」と語る重要な一戦でトップチーム初出場、初スタメンを飾った。前半は相手へのプレスがはまり、明大がペースを握る展開になる。13分には林晴からの縦パスを受けた佐藤恵がエリア内でためを作りラストパス。中村がキーパーの動きを見て冷静に流し込み、先制に成功する。「林の中盤からの縦パスの質が高かったことと、最後は中村が質の高いシュート決めてくれて、質の高いプレーが続いて得点になった」(栗田大輔監督)。林晴が起点となり得点が生まれ、前半をリードして折り返した。
(写真:得点を喜ぶ選手たち)
後半も林晴が魅せる。75分、右サイドを駆け上がった櫻井のマイナスのパスを林晴が中央で受けると、相手DFを落ち着いてかわしてゴールに突き刺し、見事に初ゴールを決めた。「ボランチであってもゴール前に入ることを意識しろと言われていた」(林晴)。自身の持ち味を意識して果敢に攻め上がる姿勢が功を奏し、指揮官の期待に応える大活躍を見せた。その後も選手交代を交えペースを渡さなかった明大。ミスからピンチを迎えるシーンもあったものの、遠藤のセーブでしのぎ、完封で初戦を突破した。
(写真:ドリブル突破をする櫻井)
3回戦の相手は大院大。「明治のサッカーを徹底すれば勝てない相手はないと思うので、明治のサッカーを体現して勝って、絶対決勝まで行って優勝したい」(櫻井)。2019年に優勝した時、現在の4年生は当時1年生。偉大な先輩たちと同じく後輩に頂点の景色を見せるため、そして八幡山に残してきた仲間たちにも栄冠を届けるため。紫紺のイレブンは次戦を見据える。
[石田聖]
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