檜垣コンパウンドでインカレ確実か リカーブ男子は健闘するも悔しさ残す結果に/関東学生個人選手権本選②

2022.08.22

 全日本学生個人選手権(以下、インカレ)出場を懸けた関東学生個人選手権本選2日目は男子の部が行われた。明大からは8月上旬に行われた予選を勝ち抜いた8人が出場。舘柾臣(法2=N)が明大トップの573点、泉水俊亮(法2=桐光学園)が自己最高点の569点を記録。また、檜垣安沙奈(法4=British International School of Wroclaw)がコンパウンド初出場ながら561点を得点し、大健闘を見せた。


◆8・19~20 関東学生個人選手権本選(夢の島公園アーチェリー場)

▼リカーブ:70メートルダブルラウンド 男子の部

 舘 ――573点・39位

 泉水――569点・44位

 大本――554点・59位

 矢野――550点・63位

 平井――546点・67位

 薩摩――532点・75位

 堀内――521点・81位

 上村――493点・92位

▼コンパウンド:50メートルダブルラウンド 女子

 檜垣――561点・1位

 

 30メートルと50メートル競技で行われた予選を勝ち進み、迎えた本選では70メートルのロングレンジが行われた。573点で明大勢トップの成績を収めたのは舘。特に光ったプレーは前半2エンド目「6射全部きれいに打てた」と、自身も納得のいく55点を記録した。しかし後半は273点と落ち込み気味に。「体力と集中力が切れてしまった」と課題を明確にし、全国の舞台への再挑戦を誓った。また、泉水俊亮(法2=桐光学園)は569点で大会での自己ベストを更新。周りからのアドバイスを受けながら「緊張で動きが小さくならないように、大きく打つことを意識した」。後半2エンド目終了後、コーチとグータッチを交わす姿も見え「今の実力が出せた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 

 一方、緊張で練習通りのプレーができず、苦戦する選手も多かった。予選では明大トップの23位だった薩摩定士(商3=東京都市大付)は「心拍数が上がり、それをコントロールできなかった」と極度の緊張状態に。前半2エンド目でつまずいてから立ち直すことができず、悔しさをにじませた。


 リカーブの他にコンパウンドも競技種目であった。檜垣は始めて1カ月にしてコンパウンドに出場。561点でインカレ出場をほぼ確実にし「インカレまでには600点を目指したい」と次戦に向けて闘志を燃やした。


 全選手が本来の実力を出し切れたとは言えず、全国への壁を感じることとなった今大会。「試合でも練習と全く同じことをやる大胆さ、思い切る力が必要だと思った」(平井葵・文3=洛星)。全国の舞台でも通ずる技術と精神力をつけ、個人としてもチームとしても成長した次戦での姿に期待したい。


[井手満菜]

 

試合後のコメント 

檜垣

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「今日がコンパウンドで出る初めての試合で、とりあえず今日は72本打ち切ろうと思ってやりました。体力もそのままで終えることができたので、自分的には満足です」


大本創太(営3=東京都市大付)

――今後の意気込みや目標をお願いします。

 「今年、本選を通過してインカレに行くことができなかったので、来年の最後のインカレターゲット出場チャンスをしっかりモノにできるよう、リーグ戦や王座でしっかりと結果を残したいです。そしてチームの中でも1番を取れるように練習していきたいと思っています」

 

薩摩

――今試合で見つかった今後の課題を教えてください。

 「毎回の試合では自分の射形はこの部分が崩れやすいからそれを検討してみるという形で立ち直していましたが、今日はなかなか候補を試してみても直らなかったので、やはり試合の中でトルどこが崩れているのかを体感する能力が必要だと思います。自分の射形のどこが変わってしまっているのかを練習の中でも客観的に自分で見つけられる、反省できるようにしていきたいと考えています」

 

平井 

――会場のコンディションはいかがでしたか。 

 「悪くなかったです。風が激しいわけでもなく、暑さもそこまでひどいとは感じなかったので打ちやすい環境ではありました」

 

堀内雄太(文3=明大中野)

­――今試合での収穫はありましたか。

 「同じ的の日体大の方がとても上手い方だったので、エンドの中での切り替えだったり、ごちゃごちゃ考えないということを教えていただきました。そこから点数が伸びていったので、あまり考えすぎないということを大事にしていきたいと思いました」

 

――プレー中に意識していた点を教えてください。

 「今までだと押手の肩が入りすぎていたので、コーチに教えられた押手の開き方、押し方をより意識してやっていました」

 

上村健人(商2=明大中野)

――今試合で得た課題を教えてください。

 「緊張して体が縮こまってしまうことも疲れの原因なので、まず試合慣れするという点です。もう一つは、単純に体力をつけて72射全てを全力で打てるようにしたいと思います」

 

泉水

――今日の射の中で一番良かった射はありますか。

 「一番良かったのは最後の1本です。10点の中のXに入ったので良かったです」


矢野月海(法2=新島学園)

――今試合の良かった点を教えてください。

 「後半で切り替えて攻めることができた点です。このまま打っても逆転はできないと思ったので、攻めるしかないと切り替えることができました」

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