
槇井と伊藤慧が銅メダルの活躍!4日間のインカレが閉幕/全日本学生選手権
大会最終日を迎えた全日本学生選手権。この日は3日目の予選から準々決勝に勝ち進んだ92キロ級の坂井孝太朗(文3=花咲徳栄)、槇井大伍朗(法2=関西)と97キロ級の伊藤慧亮(営4=小諸商)が出場。坂井は惜しくも準々決勝で敗退するも、槇井と伊藤慧の2人が3位と、表彰台入りを果たした。
◆8・15~8・18 全日本学生選手権(駒沢体育館)
[男子フリースタイル]
▼92キロ級
槇井――3位
坂井――準々決勝敗退
▼97キロ級
伊藤慧――3位
「気持ちが前面に出ていた」(森陽保監督)。槇井は気合のこもった試合を演じた。迎えた準々決勝。試合開始1分13秒でパッシブにより1点を先制。3分53秒で相手に1点を取られ追い付かれるも、残り50秒で再度1点を追加し、リードを守る。しかし、その3秒後相手に2点を取られ、一気に形勢逆転。それでも「焦りはなかった。点を取ってやろうと思っていた」(槇井)。諦めることのなかった槇井は、終了7秒前に相手を押し出し1点を追加。加えて、明大側はチャレンジを要求し、成功したことで、さらに1点を得る。残り時間あとわずかで、スコアは4-3となり逆転。最後まで相手の猛攻をかわし続け、準決勝進出を決めた。
決勝進出を懸けて迎えた準決勝。開始48秒で背後を取られ、2点を献上した後、相手に得点を許し続けてしまい、2分足らずで試合は終了。最終スコア0-10で、テクニカルフォール負けを喫した。「筋力面や技術面の課題が残る試合だった」(槇井)。決勝の舞台には立てなかったものの、見事銅メダルを獲得した。
準決勝へと駒を進めた97キロ級の伊藤慧。「全日本選抜選手権で4位に入賞したことで、自信がついていたと思う」(森監督)。迎えた準決勝。1点を先制するが、追加点を得ることができない。その間、相手はじわじわと得点を重ね、点差を3点に広げられてしまう。3分27秒で相手を場外へと追いやり、1点を追加するが、反撃は及ばず。最終スコア2-6で敗北するも、槇井と同じく銅メダルを獲得した。
「勝てたのはこれのおかげです」(槇井)。そう言ってポケットから取り出し、見せてくれたのは手のひら程のお守り。実は、大会前にマネジャーが手作りのお守りを部員全員に配っていたのだ。明大全体としての結果は決して良かったとは言えないかもしれないが、今大会を通してチーム力はより高まったはず。今後、全日本大学グレコローマン選手権や天皇杯全日本選手権などを控える明大の躍進に期待がかかる。
[末吉祐貴]
試合後のコメント
森監督
――4日間の総括をお願いします。
「本来は勝ち切れる試合が結構あったと思います。同点の時に勝ち切るという部分が明大には欠けていると思うので、これからは勝ち切るための練習をしっかりとやっていきたいなと思います」
――次の大会に向けてお願いします。
「10月の全日本大学グレコローマン選手権の部内予選が9月の中旬にあるので、それまでにしっかりとコンディションを整えていけるようにしたいなと思っています」
槇井
――今大会の収穫はありますか。
「自分がやられて嫌だったことを習得して、他の試合で生かしたいです」
――今後の目標をお願いします。
「次の大会でも、入賞できるように日々の練習から頑張りたいです」
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