槇井が圧巻のフォール勝ち 明大勢からは3人がフリーで準々決勝進出/全日本学生選手権

2022.08.18

 全日本学生選手権(以下、インカレ)3日目は男子フリースタイルが行われた。明大からは19人の選手が出場し、槇井大伍朗(法2=関西)、坂井孝太郎(文3=花咲徳栄)、伊藤慧亮(営4=小諸商業)の3人が準々決勝進出を果たした。


◆8・15~8・18 全日本学生選手権(駒沢体育館)

[男子フリースタイル] 

▼57キロ級

 葛城、塚田、鴇田――3回戦敗退

 志村、本田――2回戦敗退

▼65キロ級

 太田、加賀田――3回戦敗退

▼70キロ級

 谷津――2回戦敗退

 渡邊、遠藤、小山田――1回戦敗退

▼74キロ級

 西村、田村――1回戦敗退

▼79キロ級

 杉山――2回戦敗退

 山崎――1回戦敗退

▼92キロ級

 槇井、坂井――準々決勝進出 

▼97キロ級

 伊藤慧――準々決勝進出

 大浦――2回戦敗退

 「うれしい。練習を頑張ったかいがあった」(槇井)。上位入賞を目標に92キロ級に出場した槇井は3日目を終え、安堵(あんど)の表情だった。1回戦目の相手は佐藤(日本ウェルネススポーツ大)。試合開始50秒、タックルを仕掛けグラウンドに持ち込むと「いけると思った」。バックを取り2点を獲得すると、そのままローリングを怒とうの4連発。まさに一瞬だった。試合開始からわずか57秒で10点を獲得し、テクニカルフォール勝ちを収めた。

  続く2回戦。「組んだ瞬間、圧がすごくて思うように動けなかった」。相手のペースにのまれ、試合開始1分で4点の大技を決められてしまう。しかし、ここから形勢逆転の快進撃が始まる。30秒後、グラウンドでバックを取り、2点を獲得。さらに第1ピリオド残り40秒で相手の仕掛けた技を押さえ込み、フォールで白星を挙げた。「相手が投げてくるのに合わせてフォールすることができた」。攻撃に必死に食らいつき、ピンチをチャンスに変えたことが今回の勝利につながった。

 「実力差ではなく、最後の気力で負けてしまっている部分があったので、満足いく結果とは言えない」(谷津龍斗主将・営4=館林)。自身も70キロ級に出場し、惜しくも2回戦敗退となった谷津はチームの戦歴に対し、苦い表情を見せた。槇井、坂井、伊藤慧の3人が4日目に行われる準々決勝の切符を得た一方、奮戦するもあと一歩のところで勝利を逃し、悔しい思いをした部員も多かった。インカレは次で最終日を迎える。「なんとしてでも勝ちたい」(槇井)。メダル獲得を目指し、準々決勝進出を果たせなかった部員たちの思いまで3人で晴らしてほしい。

[井手満菜]

 試合後のコメント 

槇井 

――2試合目を終え、準々決勝進出を決めた時のお気持ちはいかがでしたか。

 「明日につなげることができてほっとしました」

 ――今試合での反省点を教えてください。

 「練習の動きができなかったことです。練習の動きができればもっと違う展開になっていたと思います。スパーリング(試合形式などの実践演習)の本数を増やさないといけないと思いました」

 谷津

――今試合の振り返りをお願いします。

 「自分よりも格上ということは分かっていたのですが、やろうと思っていたことができなくて悔しいです」

――今大会のために主将として行ってきたことがあれば教えてください。

 「インカレは1年に1回の一番大きな大会なので、そこに向けて夏合宿でもレスリングに対する意識をもう少し持っていこうと、ミーティングで話したり、みんなで声掛けをしていました」