インカレ開幕! 長時間に及ぶ熱戦が続く/全日本学生選手権1日目

2022.08.16

 学生ナンバーワンの座を懸けた全日本学生選手権(以下、インカレ)の本戦が始まった。明大からは男女シングルス1回戦に6人、女子ダブルス1回戦に2組が出場。厳しい暑さの中タフな戦いを見せ、シングルスは2人、ダブルス1組が2回戦進出を決めた。

 

◆8・15~21 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)

▼8・15

[男子シングルス1回戦]

  野田 1{4-6、7-6(4)、2-6}2 田中(早大)○

  太田 0{1-6、2-6}2 中村(関大)○

[女子シングルス1回戦]

  徳安 1{2-6、6-3、4-6}2 木塚(山梨学大)○

  吉田 0{6-7(6)、2-6}2 田中(姫路大)○

 ○大沼 2{2-6、6-3、6-3}1 滝沢(専大)

 ○丸山 2{5-7、6-4、7-6(4)}1 吉本(筑波大)

[女子ダブルス1回戦]

 ○南口・鈴木組 2{6-3、6-3}0 坂尻・田巻組(北海学園大)

  竹本・吉田組 1{6-3、1-3}0 沼野・齋藤組(亜大

 ※日没のため、中断

 

【男子シングルス1回戦:野田成佑(商3=大分舞鶴)VS田中瑛大(早大)】

 あと一歩、勝利に届かなかった。第1セット、ゲームカウント4―3とリードの場面。しかし「相手の方が大事なところで気合を入れていた。自分は集中力がなかったかもしれない」とその後逆転を許してしまう。気持ちを切り替え、迎えた第2セットでは声を出し、徐々に調子を上げていく。「サーブも良くなったし、ラケットも振れていて、いいプレーができた」。積極的なプレーを続け、タイブレークにまでもつれ込んだ接戦を制する。しかし第3セットは「足が動かなかった」。長丁場な試合を想定し、今大会に向けて下半身を強化してきたものの、あと少し及ばなかった。

 

 インカレは惜しくも敗退したものの、次なる舞台は関東大学リーグ戦。「王座(全日本大学対抗王座決定試合)に出て優勝できるように」。気持ちを新たに、前へ進んでいく。

 

【女子シングルス1回戦:徳安莉菜(文3=野田学園)VS木塚有映(山梨学大)】

  インカレに向け、サーブの強化に注力した徳安。「コートの外に打ち出すサーブ、速いサーブ、ゆっくりなサーブ。さまざまな種類を安定して打ち分けられるようにしてきた」。前日までの予選では「いいサーブに助けられてきた」と、その努力を実らせる。そして迎えた本戦1回戦の相手は木塚。今年度の関東学生トーナメント(春関)の2回戦で敗北を喫した相手とのリベンジマッチとなった。

 

 第1セットでは早速ブレークに成功。そのままサービスゲームも守り抜き、ゲームカウント2―0と幸先の良いスタートを切る。しかし、3ゲーム目を長いジュースの末に譲って以降、次第に調子が落ちてきた。予選からの疲労や緊張が重なり、強化してきたサーブがうまくはまらない。「自分の体のことをもっと知らなきゃいけなかった」。そのまま2―6で第1セットを落としてしまう。それでも「2セット目からはどんどん修整していけた」。6ゲーム目にジュースを制すると、次第に自分のペースを取り戻していく。6―3で第2セットを勝ち取った。続くファイナルセットでは照り付ける日差しの中、お互いにキープし合うも、5ゲーム目でブレークを許す。差を埋められず、4―6で勝利を譲った。

 

 「次も同じ相手とリーグ戦で当たるかもしれない。次は3度目の正直」。相手の強気なプレーや柔軟な対応力など、この戦いを通して見習いたい点も見つかった。目前に控えるリーグ戦に向け、自身の強化に励んでいく。

 

 2日目には男女シングルス2回戦、男子ダブルス1回戦、そして試合途中で2日目に持ち越しとなった女子ダブルス1回戦、竹本萌乃(政経4=高松北)・吉田華菜子(法3=仁愛女子)組の続きが行われる。女子シングルスは1回戦で4時間以上に及ぶ熱戦を制した大沼愛弥(文2=野田学園)、丸山愛以(商1=四日市商)に注目だ。そして男子シングルスにはシード選手として徳航太主将(営4=法政二)、町田晴副将(文4=四日市工)が満を持して登場。2日目も明大勢の熱い戦いから目が離せない。

 

[金井遥香、萩原彩水]

 

試合後のコメント

【男子シングルス】

野田

――試合振り返ってみていかがですか。

 「今までの予選での試合よりはいいテニスはできたかなと思ったのですが、やはり自分の『もうちょっと練習しておけばな』というところがあったので、来年は絶対頑張って優勝狙いたいなと思います」

 

太田翔(法2=大分舞鶴)

――振り返りをお願いします。

 「初めてのインカレで、緊張がありましたが、やはりまだ実力が、緊張した中で全てを出し切ることができなかったので、まだ緊張した中でも、これからまだリーグ戦とかもあってその中で戦っていかないといけないので、今日足りなかったところを緊張した中でもできるように、帰ってしっかり練習して次につなげられたら良いなと思います」

 

【女子シングルス】

徳安

――丸山選手や大沼選手の試合を観られていましたが、どうでしたか。

 「すごいな……と思いました。丸山に関しては、昨年度のインターハイ優勝で、言葉には出さないとは思うのですが、自分の中で重圧もあっただろうと思うので、同級生対決で、しっかりそこを勝ち切っていけたことが、本当に彼女はメンタルもフィジカルもタフだなと思って、自分も頑張らなきゃなと思いました。大沼に関しては私の1個下の後輩で、よく知っているので、絶対勝つだろうなとは思っていたし、緊張しているだけで、大沼の力はこんなものじゃないと思うので、もっともっと2人とも勝ち上がっていけるとは思うので、しっかり応援したいなと思います」

 

吉田

――今日の試合で良かったプレーはありますか。

 「フォアで結構回り込んで打とうというのを心がけていて、そうすることで足も動いてくるし、相手も多分怖いと思うので、しっかり回り込んで前に入って、しっかり振り切った時が良かったかなと思います」

 

丸山

――次への意気込みをお願いします。

 「次の相手は自分の高校の時の先輩で、知っている人で、どういうプレーをするのか、とか分かっていて、今日から次のこと考えているので、今日みたいに走り回って体力では負けないようにしていきたいです」

 

【女子ダブルス】

南口亜美(国際3=野田学園)

――インカレに向けて強化してきたことは何ですか。

 「前の動きとか、うまい選手だとストレートに強く打ってくるというプレーも多くなるので、速い球出しとかで目を慣らしたり、低い姿勢で打てるように意識したりしてチームとしてやってきたので、最後まで出し切りたいなと思っています」

鈴木渚左(国際2=野田学園)

――本戦が始まりましたが、いかがですか。

 「ダブルスで本戦に上がったのは初めてなので、少し緊張したのですが、だんだん慣れていって、自分のプレーを出せるようになってきたので、次からはあまり緊張しないのかなと思うので、思いっ切りやっていきたいなと思います」