明大スポーツ第520号『レジャースポーツ特集』ヨット部インタビュー拡大版

2022.07.16

 7月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、ヨットの魅力を語ってくださったヨット部。その他、普段の部活動紹介も含めて新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。

(この取材は6月19日に行われたものです)

 

坂田裕也(政経3=柏陽)

堤祐人(政経2=明大明治)

樋口波瑚(商1=長崎工)

 

――ヨット部の紹介をお願いします。

坂田 「体育会ということで厳しいところもあるのですが、ザ・体育会というほどはきつくないけど体育会という感じです。各学年2人ずつヨットの経験者の方がスポーツ推薦という形で入部していて、その2人が中心となって、他は未経験なので、未経験者に教えていって、みんなで強くなろうという。他大学は経験者が入っていたり、慶應さんとかは高校からヨット部があったり、スポーツ推薦の数が多いところがあるのですが、うちは2人ということで、未経験者が経験者にも勝てるようなチームというのを目指してやっています」

 

――ヨットはどのようなスポーツですか。

樋口 「帆に風を受けて走る競技です。基本的なことはそれで、2人とか1人で、1人は舵で、もう1人が船のバランスとかを取って2人の息が合っていないと早くならないし、コミュニケーションが大事なので、ただ走るだけでなくて、2人の信頼度というか、絆が深まるというか、1人だけではできないスポーツかなと思います」

 

――ヨットを始めたきっかけを教えてください。

樋口 「始めたのは高校生の時です。(きっかけは)2個上の仲のいい先輩がヨットをしていて、その人から夏のヨット教室に中学3年次に誘われて、行ってみて、楽しくて、それで高校から本格的に始めました。他のスポーツと違って簡単にはできないスポーツで、ただヨットが好きだったから、ここまで続けてこられたのかなと思います」

 

堤 「僕はもともと野球部やっていて、体育会野球部に入るか他のスポーツやるかで悩んでいたのですが、大学から始めるとなるとなかなか経験者ばかりで、勝てるスポーツも限られてくるかなと思っていて、ヨットの新歓に行って、大学からでも勝てるスポーツとうたっていたヨット部に興味を持って入ったという感じです」

 

坂田 「僕も一緒なのですが、僕もずっと水泳やっていて、体育会水泳部入ろうかなと思っていたのですが、少し強くて入れないなと思っていて、マネジャーとかしかできないなと思って、活躍できる部活動を探して、大学からでも活躍できるスポーツということでヨットを選びました」

 

――競技としてどのようなところに惹かれますか。

堤 「思い通りにならないところで、正解がないので日々成長する中で、ペアの中で話をするなど、4年かけても足りないくらいですね」

 

樋口 「大学から始めても勝つことができる、勝負することができるから、ずっと小さい頃からヨットしているキャリアのある選手が多いけど、明治のヨット部は一般生が多いから、その差を大学4年間で埋めて勝つことができるというのも魅力かなと思います」

 

坂田 「決められたコースが競輪のように決まっていないので、自分で組み立てることができるのは醍醐味としてあるのかなと。先ほどの未経験者でも活躍できるというのも、体力や技術面だけではなく、どっち行ったほうが早いかななど考えて実践して、それを身に付けていくと未経験者でも活躍できるようになるというところに理由があるので、好きにコースを決められるというのも魅力かなと思います。肉体や技術を鍛えるというのにプラスで、頭を使うというのが魅力という感じです」

 

――海でスポーツを行う魅力を教えてください。

堤 「非日常的なところです。勉強して机に座って平日を過ごして、土日に自然相手にやるというのは、気分転換になるというか、土日だけなので、海が基本になるとそれはそれで薄くなってしまうかなという気がします」

 

樋口 「海って憧れというか、気持ちいいし、風が同じ強さの風が毎日吹くわけでないし、違った経験が一日一日でできるので、それが魅力かと思います」

 

坂田 「自分の思い通りに全くならないところですね。この日こういう練習がしたいと思っても、風次第でできないことがたくさんあって、他のスポーツにはできない……これはデメリットですね。普通に気持ちいい、うわっ、汗くさっていうのがないです(笑)。男臭い感がないです。葉山だけですが、景色が綺麗ですね。富士山とか見えますし。あと空が広いなというのが、海出ると何も建物がないから。空って広いんだなぁと、日常で感じられないものがあります」

 

――初心者がやるときのコツを教えてください。

坂田 「風に対してどの角度で走るかとかは事前に知識として持っておいた方がいいというか、うまくできます」

 

――ヨットを知らない人に向けて一言お願いします。

樋口 「私は舵を持っているのですが、自分で船を動かして行きたい方向に行けるというのは、海でしかできないことだし、自分がしたいようにペアの人と話すのも楽しいし、負けたくないという気持ちが普通に生活している人は芽生えないと思うし、精神面も成長できるスポーツです」

 

堤 「ヨットというのは踏み入れがたいスポーツと僕は思ったのですが、そこで明治大学さんからそういう機会の提供があって、大学生しかできないことを全力でやれるところにヨットがあるかなと思います」

 

坂田 「僕が初めて(ヨットに)乗ったときは、浴びる風が気持ちよくて、爽快感がすごくて。広大な海を駆け回れるというのと、爽快感がすさまじいという二つの魅力があるので、ぜひ一度ヨットをお試しください!」

 

――ありがとうございました。

 

[佐野悠太]