470級は2艇が予選突破! 全日本への切符つかむ/関東学生個人選手権

2022.07.09

 総合18位以内で全日本個人選手権(以下、全日本個戦)への出場権が得られる今大会。明大の470級からは5艇が出場し、2艇が全日本個戦へと駒を進めた。

 

◆7・2〜7・3 関東学生個人選手権(江の島ヨットハーバー)

▼470級

 今村・後藤組――9位

 服部・ 堤組――15位

 石塚・成田組――32位

 樋口・豊満組――42位

 安藤・伊藤組――45位

 

 全94艇と多くのチームが出場した今大会で今村紗栄(商4=長崎工)・後藤玲音(政経2=明大中野)組は総合9位と好成績を残した。1レース目に9位と滑り出しに成功し「気持ちの面でも安心して乗れた」(今村)と最後までその勢いを保った。1日目は強風、2日目は微風とさまざまな天候でのレースを強いられることとなったが「苦手な風域を見つけることができた」(後藤)。実戦で課題を得られたことは今後のレースに向け貴重なものとなる。今大会でつかんだ強風時でのレース展開などを生かして全国の舞台でも躍動したい。

 

 総合15位で全日本個戦への出場を決めたのは服部友賀(法2=津工)・堤祐人(政経2=明大明治)組。総合18位以内のチームに出場権が与えられる中で、1日目の順位は13位。「個戦に出られるかの瀬戸際の中でやっているのを感じた」(堤)とプレッシャーのかかる場面でも風向きなどを考慮に入れ落ち着いたレース展開を披露。見事に出場権を勝ち取った。しかし今大会に向け主にスタートの練習に取り組んでいたが本番ではうまく生かしきれず。「突き詰めていけばもう少しいい順位が取れた」(堤)と余韻に浸っている様子はない。「うまい人とどう戦っていくかをもう少し考えながら練習していきたい」(服部)。挑戦者の気持ちで全国の舞台へ挑んでいく。

 

 9月の全日本個戦を前に、これから夏合宿も控えている。両艇とも課題となったスタートの改善やボートスピードのアップなどを中心にさらなるレベルアップを図り「気持ち的にも余裕を持ってレースに臨めるよう頑張りたい」(後藤)。初出場となる選手もいる中、各々の目標を胸に全日本への挑戦が始まる。

 

[冨川航平]

 

試合後のコメント

今村

――全日本個戦へ向けての意気込みをお願いします。

 「(開催地である)蒲郡は風が吹くという予報が結構あるので、それまでにボートスピードを上げて、10位以内を目指して頑張ります」

 

後藤

――今大会を振り返っていかがですか。

 「自分がミスをしてしまいカットになったレース(3レース目)ですが、強風で体力的にも精神的にも疲れていてミスをしてしまいました。そこからは気を引き締めてやれましたが、そのようなミスを今後しないようにという強い意志を持てました。そのレースが良くも悪くも印象に残っています」

 

服部

――15位という順位を踏まえていかがですか。

 「もう少し自分の中でやれるかなという感じがあって、上位の選手との差を感じた大会でした」

 

――全日本個戦への意気込みをお願いします。

 「自分は大学からヨットを始めて、全日本個戦となると、高校や小さい頃からやっている選手が多いのでその人たちに負けない、それ以上の力を出したらスキッパーを助けられたりするのかなと思います。スポーツ推薦の人たちにも負けたくないです」