強風・高波の中、必死に食らいつくも悔しい結果に/関東学生個人選手権

2022.07.04

 太陽が照りつけ青い空が広がる快晴ではあったが、予測不能な江ノ島沖では強風や高波に見舞われた。この影響で、1レース決着となった今大会。悔いが残る結果となった。(※写真は明大ヨット部提供です)

 

◆6・25 〜26 関東学生個人選手権 スナイプ級 (江ノ島ヨットハーバー)

▼スナイプ級

 冨永・坂田組――30位

 桑野・平田組――35位

 

 6月25日から26日にかけて行われたスナイプ級では、全日本個人選手権出場を懸け明大から5艇が出艇した。本来なら5〜6レースが行われるも、強風により1日目はノーレース、2日目は1レースに。選手たちもこのようなレース形態で戸惑いや不安もあったが、1レースに力を注いだ。「普段練習したことのない風で、1レース決着だったということもあり、緊張していた」(冨永裕大主将・法4=高松商)。また、強風や高波にも柔軟に対応した。「セールの形を強風用に変えて帆に風がたまらないようにした。重心も意識して対処した」(桑野明日佳・商2=聖和学院)。そして、選手たちがいつも行う風を読んでレースの見通しを立てるというルーティンを難しいながらもこなし、最後まで力を振り絞った。「強風の中で、海面調査をして全力でレースに挑むことができた」(桑野)。しかし経験したことのない風の中で本来の実力が発揮できず、秋に向けて気合が入る結果となった。「実力が出し切れず悔しいが、全国に行くには足りないところもあったので、課題が見つかって良かった」(坂田裕也・政経3=柏陽)。弱風を得意とする冨永・坂田組。今大会で苦手な強風を経験して、さらなる成長が期待される。

 

 次戦は10月に開催される関東学生選手権。「夏の期間で、4年生の動きを見て吸収したい。また、聞けることは聞いて知識を蓄えたい」(平田竜士・政経2=三田)。今大会の難しいコンディションでのレース経験を武器に、さらに磨きをかけていく選手たちに目が離せない。

 

[井垣友希]

 

試合後のコメント

 

冨永

――次の秋インカレに向けて意気込みを教えてください。

 「全員で勝つという意識をみんなで持てるようになれば勝てるのではないかと思うので、最上級生でチームを引っ張っていって、夏休みの練習を頑張りたいと思います」

 

坂田

――今大会に向けて、強化してきたところを教えてください。

 「ペア間のタイミングです。冨永さんとペアを組んだのが3月からで、ペア競技ということもありコミュニケーションは大切にしてきました」

 

桑野

――チームの雰囲気はいかがですか。

 「順調です。練習中も互いに悪いところは声を掛け合って、練習意欲も一人一人高いのでチーム全体がまとまってきていると思います」

 

平田

――今大会で出た課題はありますか。

 「他の4年生と比べて経験やヨットの知識も少ないので、対応力のなさを感じました」