ルーキーの活躍光るも課題と悔しさ残る/全日本学生選手権トラック

2022.07.04

 昨年度、渡部春雅(政経­2=駒大高)を筆頭に明大勢が大活躍を見せた全日本学生選手権トラック。今年度も、多くの選手の表彰台入りが期待されていたが、表彰台に登れたのはたったの1人。全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)に向け不安の残る結果となった。

 

7・2~3全日本学生選手権トラック(伊豆ベロドローム)

男子タンデムスプリント

 上野・野中――6位

▼男子ポイントレース

 村上――9位

 小久保――予選敗退

▼女子ポイントレース

 渡部――3位

▼男子4kmインディヴィデュアルパーシュート

 片岡――8位

▼女子3kmインディヴィデュアルパーシュート

 渡部――4位

▼男子1kmタイムトライアル

 吉田――4位

 齋藤――9位

 福地――14位

▼男子スクラッチ

 小池――12位

 吉房――13位

 小泉――17位

▼女子マディソン

 渡部・石田(早大)――2位

▼男子スプリント

 吉岡――6位

 

 9月に開催されるインカレの前哨戦ともいえる今大会。使い慣れていないコースや練習中のアクシデントも影響し、本来の力を発揮することはできなかった。昨年度の同大会では6人が表彰台入りを果たしたのに対し、今大会は1人のみ。明大勢で唯一の表彰台入りを果たしたのは昨年度3冠を果たした渡部。1日目に行われた女子ポイントレースでは「周回ポイントを狙っていた」(渡部)と勝ちパターンである逃げのレースを封印。調子が上がり切らない中でも工夫を施し見事3位に食い込んだ。「インカレの舞台で復活した姿を見せたい」(渡部)。表彰台の真ん中でほほ笑む彼女の姿を心待ちにしたい。

 

 前回の東日本学生選手権に引き続き、新戦力の台頭が光った。2日目の1kmタイムトライアルに出場したのは、今大会が大学2戦目となった期待の新人・吉田唯斗(政経1=学校法人石川)。「スタートから全力で突っ込んだ」(吉田)と軽快な滑り出しを見せると、そのまま上位をキープ。1年生ながら4位に付ける活躍を見せた。「下級生が活躍してくれると上級生にも良い刺激になる」(本間滋監督)と、チームにも好影響を与える活躍となった。全国の舞台でも臆せず1年生らしからぬ堂々たる走りを披露した吉田だが「3位以内を目標にしていたのでとても悔しい」(吉田)。表彰台まであと1歩だっただけに悔しさをにじませていた。

 

 東京五輪でも使用された会場で熱戦が繰り広げられた今大会。結果こそ振るわなかったものの課題と収穫が多く見つかった実りある大会となった。新型コロナウイルスの影響により明大としては3年ぶりとなるインカレ。部員の半数以上が初めての経験となる大舞台で目指すは総合優勝。「挑戦者の意識で戦う」(本間監督)。今大会の悔しさをバネにインカレの表彰台を明大カラーに染め上げる。

 

[菅波陸哉]

 

試合後のコメント

本間監督

――インカレに向けての意気込みを教えてください。

 「我々は挑戦者だという意識を忘れずに残り2カ月準備していければと思います」

 

渡部

――ポイントレースを振り返っていかがでしたか。

 「序盤はよかったのですが、後半落ちてしまったので3位という結果は少し残念です」

 

――インカレに向けて意気込みを教えてください。

 「去年はインカレに出られず今回が初の出場となるので勝てるように頑張りたいです」

 

吉田

――1kmタイムトライアルを振り返っていかがでしたか。

 「3位以内を目標にしてレースに臨んでいたので4位という結果はとても悔しいです」

 

――インカレに向けて意気込みを教えてください。

 「自己ベストを更新して3位以内に入れるように頑張ります」