
チーム力の高さ見せ2年連続で優勝を果たす/明大対立大対抗大会
今年で43回目を迎える伝統の明大対立大対抗大会。3000メートルに出場した漆畑瑠人(文4=鹿児島城西)は、序盤からのペースを落とさず1位で優勝。総合では、両大学譲らず同じ点数を獲得したが種目の優勝数で立大に競り勝ち、2連覇を達成した。
◆7・2 第43回明大対立大対抗大会(鴻巣市陸上競技場)
▼明大――1位 57点
▼男子3000メートル
1位 漆畑 8分15秒91
2位 鈴木祐 8分17秒88
4位 堀颯 8分21秒94
▼男子800メートル
1位 田邉 1分56秒67
▼男子400メートル
1位 野口 47秒76
4位 佐田 48秒68
▼男子100メートル
1位 木村稜 10秒51
2位 松下 10秒78
3位 木村颯 10秒78
▼男子4×400メートルR
1位 宮川、野口、木村稜、佐田 3分18秒13
▼男子砲丸投げ
3位 鷹羽 8m37
4位 竹尾 7m82
6位 佐田 7m41
とても熱い戦いだった。漆畑は「タイムではなくレース展開にこだわった」とスタートから先頭で集団を引っ張る。惜しくも自己ベストには及ばなかったものの最後まで勝ち切り1位。最終学年として気持ちのこもる走りを見せた。「自分なりの後半上げていく走りができてよかった」(鈴木祐太・文2=鎌倉学園)と鈴木祐は、先月の日体大記録会の勢いそのままに3000メートルの自己ベストを更新。4位に入った堀颯介(商1=仙台育英)も「立教大学の対抗選手に勝てたことは大きな自信につながった」とこれから始まる駅伝シーズンに向けて大きく弾みをつけた。800メートルでは、田邉陽哉(法2=明大中野)も自己ベストにせまる走りを見せ先頭でフィニッシュ。「ラストを上げることがあまり得意ではない」と夏に向け課題を残すレースともなった。
トラックに水が撒かれるほどの暑さの中で行われた100メートル決勝。木村稜(政経3=乙訓)は、自己ベストをインターハイぶりに更新した。それでも本人は「あまり満足できる結果ではなかった」と9月の日本学生対校選手権に向けてさらなる成長を誓う。さらに木村稜は最終種目である4×400メートルRにも出場。高校生以来の出場となる種目だったが1位で受け取ったバトンを守り、後続との差を大きく広げた。
39度を観測する厳しい環境でも多くの選手が適応し、力を出し切った。しかし、明大競走部にとって暑い夏は始まったばかりである。今大会で得られた課題を夏合宿で取り組み、競走部に新たな風を吹かせたい。
[原田青空]
試合後のコメント
漆畑
――課題として挙げていた気持ちの弱さについて、今回の1着も踏まえて改善されている手応えはありますか。
「弱い気持ちを克服するために今日のようなレースが重要といいますか、ここで勝ち切ることで自信もついてきますし、先頭で走ることができたのでそこは一つ収穫かなと思います」
櫛田佳希(政経4=学校法人石川)
――今回のレースを振り返っていかがでしたか。
「箱根駅伝が終わってからずっとケガをしていて復帰戦で今回走ったのでペース走という形でした。そこで組トップを取ってペース通り8分30の設定通りに行けたので、このことに関しては悪くはなかったと思っています」
木村稜
――前期を振り返っていかがですか。
「日本学生個人選手権では、ある程度タイムは出せたのですが調子を維持することができずあまりいい走りができていなかったので全体的に見ればあまりという感じです」
鈴木祐
――秋の駅伝シーズンに向けてこの夏はどのようなことをしていきますか。
「昨年度の夏合宿をBチームなどでだいたい過ごしたので今年度こそはAチームに入っていきたいです。正直自分の今の力でどれだけ付いていけるのかということは分からないですが、しっかり勇気を持って先輩方に食らいついて夏合宿で良い感覚のまま駅伝につなげられるようにしていきたいです」
吉川響(文1=世羅)
――走りや状態についてチームメートや山本佑樹駅伝監督からも非常に調子が良いというお話があったのですがご自身ではどのように感じていますか。
「練習もきちんと積めてきて、大きなケガも大学に入ってからはしていないことが大きいかなと思います」
堀颯
――夏合宿に向けて何か課題や目標はありますか。
「大学の夏合宿は、高校と違って距離も増えますし練習量も上がると思うのですが最初は焦らず慣れることを意識して最終的には、駅伝のメンバーを目指していきたいです」
森下翔太(政経1=世羅)
――今回のレースを振り返っていかがでしたか。
「今日は特に何も考えてなくて、いつもは後半にペースが落ちてしまっていたのですが最後に足を動かせたというより動かしたので、前よりは良かったかなと思います」
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