
岩井が圧倒的強さで優勝! 明大から3人が入賞果たし大健闘/東日本学生春季選手権
好天のなか、東日本学生春季選手権が開幕。大会初日は新人選手権グレコローマンスタイルに明大から6人が参加した。87キロ級で出場した岩井知史(文2=前橋西高)が優勝。その他1年生の大浦響(営1=山形市立商)が準優勝、遠藤勇馬(文1=上田西)が3位と入賞を果たし、明大勢として上々の滑り出しとなった。
◆6・29~7・1 東日本学生春季選手権(駒沢体育館)
[新人選手権グレコローマンスタイル]
▼67キロ級
遠藤――3位
▼72キロ級
渡邊――2回戦敗退
▼77キロ級
西村――初戦敗退
▼87キロ級
岩井――優勝
槇井――初戦敗退
▼97キロ級
大浦――準優勝
目標はもちろん「優勝」(岩井)。その言葉通り頂点を取った。1回戦は開始1分10秒でバックを取り、2点を獲得。そのまま間髪入れずにローリングを繰り返し、8点を連取して試合開始わずか1分30秒で10ー0のテクニカルフォール勝ちを決めた。続く2回戦、準決勝も相手に一歩も譲らず、試合開始2分で9ー0で手堅く勝利を収めた。
迎えた決勝の相手は磯江(日体大)。岩井は相手の戦い方を観察し「投げ技を警戒した」ため、「相手より先に投げようと思った」。その作戦通り、開始30秒で先制点となる2点技を決めると、1分20秒で相手を投げ4点を獲得。その後も試合の主導権を握り、第1ピリオド終了残り11秒で再び投げ技を決め、11ー0のテクニカルフォール勝ち。第2ピリオドにすら持ち込ませず、隙きのない圧巻の戦いを見せた。
なんと3戦とも岩井は相手に1点も許さず、テクニカルフォール勝ちを収めている。しかし、自身の今大会の振り返りは謙虚にも、反省点のほうが多い。「組み手が緩く、攻撃を相手に許してしまうことがあった」。それもそのはず、彼の目は世界に向いている。JOCジュニアオリンピックカップでつかんだ切符を手に岩井は、8月にブルガリアで行われるU-20世界選手権(以下、世界選手権)に挑む。「自分の今出せる力をすべて出し切りたい」。明大だけではなく、日本代表として闘う次戦も目が離せない。
また、97キロ級に出場した大浦が準優勝、67キロ級の遠藤が3位と、1年生が大健闘を見せた。「大きな大会でメダルを獲得することは初めてなのでうれしい」(大浦)。明大の新星の活躍が光り、インカレでのさらなる飛躍に期待大だ。
[井手満菜]
試合後のコメント
岩井
――今日の試合に向けてどのようなことを強化しましたか。
「投げ技の練習だけではなく、投げ技につなげるための組み手を重視した練習を行ってきました」
――世界選手権への意気込みをお願いします。
「日本よりもレベルの高い世界で、強い選手と戦うことは貴重な経験なので、自分の今出せる力をすべて出し切りたいと思います」
大浦
――今後、強化していきたい点はありますか。
「そり投げを強化し、前半戦で勝負を決めに行くことができるよう練習していきたいです」
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