
1年野村が個人戦準優勝 女子団体は悔しさ残るベスト8/全関東学生選手権
全関東学生選手権2日目は女子の団体戦と個人戦が行われた。シード校の明大は2回戦に国士大に勝利するも3回戦で強豪・桜美林大に惜しくも1中差で敗れ、ベスト8という結果に終わった。個人戦では野村真奈(営1=坂戸西)が活躍。八寸6本目までもつれ込む接戦を繰り広げ、準優勝という好成績を収めた。
◆6・12 第52回全関東学生選手権(日本武道館)
▼女子団体
明大――ベスト8
▼女子個人
野村――準優勝
団体戦は予選を1位通過し、第1シードで今大会に臨んだ。明大の初戦の相手は国士大。見米彩(理工2=文化学園大杉並)が皆中するなど安定した射を見せ、明大は9中―4中で初戦を制した。3回戦の相手は桜美林大。1射目を終えた時点で明大は相手に1中差をつけられ、リードされる展開に。2射目、3射目では全員が的中させるが、差は縮まらない。見米、野村が皆中とするものの、「内容としては悪くはなかったが、それよりも桜美林大がしっかり的中を出してきた」(三浦朋美コーチ)。相手の正確な射に力及ばず、10中―11中で惜敗し3回戦敗退という悔しい結果に終わった。
個人戦は1本外せば敗退となる射詰形式を採り、会場には緊張が走った。団体戦から好調の見米と野村は順調に的中を重ねる。的が八寸と小さくなると、見米がこの日初めて矢を外して敗退となった。勝ち進んだ野村は優勝を争い坂本彩華(大東大)と一騎打ちになる。1年生同士の戦い。3射目、野村が放った矢が的に中り会場に音が響いた。しかし相手も意地を見せ勝負の行方は次の射に託された。続く4射目、5射目はどちらも外し試合は均衡状態が続く。勝敗を分けたのは八寸6本目であった。「自分が苦手としているところが出てしまい、抜いてしまった」(野村)。緊張した空気の中、思うような射ができず課題の残る準優勝となった。
次戦は全国大学選抜(以下、選抜)。「目標はもちろん優勝。そこで勢いをつけて全日本学生選手権に臨みたい」(見米)。今回の悔しさをバネに全員で頂点を目指して次戦に挑む。
[坂内咲月]
試合後のコメント
三浦コーチ
――去年はメンバーが固定されていましたが、今年はいかがですか。
「今年は競争が激しく、かなり実力が近い状態の人が複数人いるので、そこから一つ抜けてもらわないと固定するまでには至っていないです。少しの感覚の狂いで大きく的中が下がってしまうので『高い的中のまま少し崩れても大きく下がることはないところで止まってくれるといい』と思っています」
――選抜へ向けての目標を教えてください。
「選抜は当然優勝を目指しますし、目指せるチームです。いい的中、いい射でしっかり選抜も勝っていけると思います」
大葉空乃(農4=赤穂)
――今日の団体戦を振り返っていかがですか。
「最終的には自分が抜けて負けてしまったので、正直悔しい気持ちが1番大きいです」
――選抜に向けての目標を教えてください。
「大きい大会での緊張感を味わえて、自分がどういうところができないというのが明確になったのでそこを詰めて選抜には間に合わせたいと思います」
見米
――第1シードで臨んだ大会で、周りの期待も大きかったと思いますが、いかがですか。
「シードは予選も1位通過で『勝たなきゃ』と思っていた部分、背負っていた部分もありました。3回戦目の桜美林はシードではなくてもう2回も試合していてチームとしての流れができていたという差もあったと思います」
――2回戦、3回戦とも射的数が安定していましたが、要因は何ですか。
「先々週から高い的中を維持できて練習で常に同じ射、同じ感覚で当て続け、ミスしても的の内側に収めるという高い水準で目標が達成できていました。『この射でいくぞ』というのが確立できていたので当て続けられたと思います」
野村
――予選からどのような練習をしてきましたか。
「練習ではやはり波があって気持ちも揺さぶられてしまいなかなか的中が高く安定しませんでした。今日の団体戦では1本抜いてしまったのですが詰めることができてよかったです」
――今回を通してどんな課題が見つかりましたか。
「緊張していると離れが出なかったりして変な離れをしてしまうことが多いので、ここまで緊張して練習はあまりできないと思うのですが、意識して練習したいです」
関連記事
RELATED ENTRIES