年度初の団体戦 2回戦敗退/東京学生優勝大会

2022.05.29

 新体制となって初めて迎えた団体戦。帝京大との初戦を大西陸斗(政経4=愛知県私立大成)、森健心(政経3=大牟田)の一本勝ちなどで勝利する。しかし、準々決勝で国士大に完敗を喫し、2回戦敗退という結果に。来月行われる全日本学生優勝大会に対して、懸念が残る結果となった。

 

◆5・29東京学生優勝大会(日本武道館)

▼明大――ベスト8

 

 来月行われる全日本学生柔道優勝大会(以下:全日本)へとつながる今大会。初戦の帝京大戦では、明大の強さを見せた。3番手まで引き分けが続いたものの、藤鷹祐大(政経4=愛知県私立大成)の判定勝ちをきっかけに大西、森と立て続けに一本を取り、帝京大を引き離す。また、「経験を積ませたかった」(中濱真吾監督)と大将にルーキーの甲木碧(政経1=木更津総合)を起用した。「取れるところで取れなかった」(甲木)と引き分けに終わるも、「次は絶対に試合に出て勝つ」と意気込んだ。

 

 ベスト4をかけて挑んだ2回戦の相手は国士大。確実な勝利が求められたが、朝廣隆翔(商3=延岡学園)の一本負けから流れを国士大に譲り渡してしまう。4戦目に出場した100キロ級の福永夏生(政経3=崇徳)と対する斉藤(国士大)は150キロと明大は国士大との体格差にも苦しんだ。後がなくなった状況で出場した藤鷹が奮起するも、一本負け。「ポイントを取らなければならない立場だった」(藤鷹)と責任を感じていた。

 

 優勝という形で勢いづけたい明大だったが、2回戦敗退と悔しさの残る結果となった中濱監督は「取れるところが取れなくてふがいない試合だった」と、気持ちを切り替えつつ大会を振り返った。藤鷹は「練習から皆を引っ張って、もう1回全日本やその先の全日本体重別選手権に向けて頑張っていきたい」と前を向いた。明大が王冠を手にするには、まだまだ苦難の道が待っている。

 

[長﨑昇太]

 

試合後のコメント

中濱監督

――藤鷹選手の国士大戦での試合についてどう思いますか。

 「対戦相手の熊坂(国士大)は全日本強化選手選考会で優勝しているのでかなり強い選手ですね。そこにも勝ってほしかったですけど競り負けてしまいました」

 

――来月の全日本に向けて一言お願いします。

 「今日出た課題を1か月でどこまで改善できるかです。今日出なかった選手たちも今試合を見て、しっかりと自分の課題と向き合ってほしいです」

 

藤鷹

――チームをまとめる立場として一言お願いします。

 「1年を通して団体戦は非常に厳しい戦いになると思いますが、それでも何とかして一人一人が仕事をして戦えば勝てるのが団体戦だと思います」

甲木

――今試合を振り返ってみてどうですか。

 「引き手をしっかり絞れたことは良かったですが、技出しが遅く、指導をあと一つ取りきれなかったことは反省点です」