東京成徳大に快勝 100点ゲームで力の差を見せつける/関東大学女子新人戦

 1年生も交えた新人戦が開幕。序盤から相手を圧倒し得点を重ねていった。第1Qの時点ですでにダブルスコア以上の差を広げ、明大の実力を発揮。後半も付け入るスキを与えず初戦を白星で飾った。

 

◆5・21~6・12 関東大学女子新人戦(各大学体育館)

▼5・22 東京成徳大戦(立大新座キャンパス他)

〇明大109{30―12、18―7、32―9、29―14}42東京成徳大

 

スターターは、PG沖咲月(文3=埼玉栄)、PG新林未悠(理工2=湯沢翔北)、SF神山南帆(文1=白鷗大足利)、ⅭF後藤葉の佳(理工1=鵠沼)、PF山本涼菜(文2=浜松開誠館)。

 

 ルーキーたちが存在感を発揮した。1年生にとっては明大に所属してから初の公式戦出場となる今大会。それでも「戦力になっている」(山本)と先輩も評価する堂々としたプレーでチームの勝利に貢献した。今年度入部した新入生は計3人。そのうちの1人である後藤は1年生ながらスターターに抜てきされた。リバウンドに積極的に絡み、ボールを奪う。さらにはゴール下でうまくディフェンスをかわし得点につなげてみせた。同じく1年生の饒波涼花(農1=共立女子)も目覚ましい活躍を見せる。立ちはだかる相手にひるむことなく果敢に1対1で攻め込みファウルを誘発。さらに「人一倍走ることを意識していた」(饒波)と速攻にも積極的に応じ、チームを動かした。また、神山も負けてはいない。ディフェンスがスキを見せたその一瞬で判断し、外からの華麗なシュートを放つ。綺麗な弧を描いて落ちたボールは気持ちの良い音とともに得点へと変わった。それぞれが自身のプレーを見せつけた明大の1年生たち。戦力として今後の試合にも大きな期待がかかる。

 

 「練習でやったことを発揮できた」(山本)と、全体的に快調な試合を見せた明大。しかし「ターンオーバーを抑えることができなかった」(山本)と今後の課題も浮かび上がった。次戦以降はさらに相手のレベルも上がり簡単には勝利をつかめないだろう。それでも、新戦力を交えた明大に恐れるものなどない。「確実に勝ち切りたい」(饒波)と力強い意志を示してみせた。次戦の相手は3部リーグに所属する慶大。格上としては負けられない相手となる。今試合よりもさらに大きな一歩を踏み出し、駒を進めていくことに間違いない。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

山本

――今日の試合を振り返ってみていかがですか。

 「ずっとディフェンスを主に練習してきたのですが、そこでやったことを試合で生かすことができたのでそこは良かったです」

 

――今日はどのような目標で臨みましたか。

 「ディフェンスで相手を60点以内に抑える、ということとターンオーバーを5個以内に収めるということを掲げていました。ただ、ターンオーバーの回数を抑えることが達成できなかったので、そこを次回に生かしたいと思います」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「来週はさらに相手のレベルも上がるので、最初から気合いを入れて頑張ります」

 

饒波

――今日の試合を振り返ってみていかがですか。

 「私は初めて公式戦に出させてもらったのですが、そこで大学のレベルというものを少し知ることができました」

 

――試合で意識していたことは何ですか。

 「私は単純にプレーがあまり上手ではないので、人一倍走ろうということを意識していました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「チーム全体としては、確実に次の試合で勝って早大戦に持ち込みたいと思います。個人的には、試合に出させてもらったらディフェンスを特に意識して頑張りたいです」