守備が光り法大を撃破 リーグ最終戦を白星で飾る/関東学生春季1部リーグ戦

2022.05.22

 負ければ入替戦という厳しい条件の中行われた春季リーグ最終戦。序盤から連続得点でリードしたまま前半を折り返すも、後半は相手の猛追に苦しむ。それでも高い守備力で逆転を許すことなく勝利。課題は残るものの価値ある一勝となった。

 

◆4・16~5・22 関東学生春季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他)

▼5・21 対法大戦(国士大多摩体育館)

 ○明大32{17―12、15―18}30法大

 

 連勝の勢いのまま臨んだ明大。「立ち上がり速攻で点を決めて得点できたことが良かった」(谷口尊・商3=北陸)。開始直後から可児大輝主将(政経4=中部大春日丘)が連続で得点すると、前半11分までに7―3とリードを広げ相手にタイムアウトを取らせる。再開後、明大は退場者を2人出しながらも「本当にディフェンスが良く機能していた」(加藤良典監督)と点差を縮められることなく5点リードで前半を折り返す。

 

 前半の流れのまま後半も得点を重ねていき、後半22分までに30―22と勝利も目前かと思われた。しかしここから相手の猛攻が始まる。パスのミスが重なり5連続で点を決められ、完全に相手のペースに。一方明大は再三の好機が訪れるも生かすことができず。「追い上げられて消極的になってしまった」(谷口)と残り3分にたまらずタイムアウト。再開後さらに点を取られ2点差まで追いつかれるも、気持ちは負けなかった。残り3秒で小畠来生(営3=氷見)が意地のゴールを決め、なんとか逃げ切ることに成功。リーグ最終戦を白星で飾った。

 

 これで春季リーグは全試合終了。入替戦は回避したものの、目標としていた優勝とは程遠い結果となってしまった。ただ「一番雰囲気的にはいい」(加藤監督)と、3連勝で終えたチームの状態は上昇中だ。秋季リーグはエースである可児の不在とさらなる困難が待ち受けているが、チーム力で念願の優勝をつかみ取る。

 

[高橋佳菜]

 

試合後のコメント

加藤監督

――春季リーグを総括していかがでしたか。

 「勝てなかった中でチーム一丸となってコミュニケーションを取りながらやっていたので、本当に強いチームになっていく要素はあると思います」

 

可児

――最終戦はどのような気持ちで臨みましたか。

 「負けたら入替戦だったので、勝たないといけないというそれだけで皆で頑張りました」

 

谷口

――最後逃げ切れた要因はなんですか。

 「相手より勝ちたいという気持ちが強かったので、最終的に追いつかれそうになったのですが、気持ちで勝っていたから試合にも勝てたと思います」

 

小畠

――秋以降の戦い方はどのように考えていますか。

 「秋リーグはキャプテンの大輝さんがいないので、大輝さんに頼らず皆で頑張って試合を運びたいと思っています」