徳、村田・山中組 ともに4強入り/関東学生トーナメント7日目

2022.05.18

 強い日差しが照り付けた関東学生トーナメント(以下、春関)7日目。男子単複の準々決勝が行われ、明大からは徳航太主将(営4=法政二)と村田英夢(理工1=麗澤瑞浪)・山中朝陽(文1=四日市工)組が出場した。結果は両試合とも見事勝利。昨日の町田晴(文4=四日市工)に続き、4強入りを果たすことになった。

 

◆5・9〜20 関東学生トーナメント(大宮けんぽグラウンド)

▼5・18

[男子シングルス準々決勝]

 徳 2{6-2、7-6}0 守谷(筑波大)

 

[男子ダブルス準々決勝]

 村田・山中組 2{4-6、6-3、10―8}0 小高・吉田組(駒大)

 

【男子シングルス準々決勝:徳VS守谷岳(筑波大)】

 主将の意地を見せつけた。静まり返った午後の大宮で、唯一行われた今試合。「今日は静かな中で自分だけに集中できた」。第1セット、最初の2ゲームを難なく連取する。しかし、直後に声を出して調子を上げる相手に並ばれ、ゲームカウントは2-2に。それでも「重く受け止めてはいなかった」。最近の試合で、追い付かれてから引き離す展開が続いていた徳。弱気になることなく、前に出るプレーを続け6-2でこのセットを制した。

 

 第2セットは相手が積極的に打ってきて「守る形が多くなってしまった」。第1セットとは逆に0-2と連取され、その後も相手がリードし続ける。そんな中でも「やることはあまり変えなかった」。相手のスキを狙いながらラリーを続け、点を積み重ねていく。4-4にまで巻き返すと、終盤は交互にゲームを取り合う展開へ。セルフジャッジにもめる場面もあったが「切り替えて、すぐ次のポイントに集中することだけを考えてできた」。タイブレークに突入しても集中力は途切れない。しぶとく落ち着いたプレーを最後までやり切った徳。ストレートで勝利し、見事4強入りを果たした。

 

 「町田と当たるまでは負けられない」。次戦で勝利し、決勝で明大対決を。快進撃を続ける主将は、さらなる高みを目指していく。

 

【男子ダブルス4回戦:村田・山中組VS吉田響介・小高拓海組(駒大)】

 優勝候補を相手に白星を挙げた。第1セットの序盤、ブレークを許し苦しい展開になるも粘りのプレーを続ける。第1セットは落としてしまったが「セカンドセットに生かせる情報を得ながらプレーできた」(村田)。第2セットに入ると、流れは一気に村田・山中組に。果敢にポーチに出たりストレートアタックをしたりするなど、積極的なプレーを続けてゲームカウントを5-0とした。その後3ゲームを連取されたものの「落ち着いてサービスゲームをすることができた」(山中)。相手をうならせるほどの圧巻のプレーを見せ、最後はラブゲームで第2セットを獲得した。 

 

 迎えたファイナルセットでは一進一退の攻防が続く。「緊張している場面でも、楽しんで大きなプレーをしようと考えていた」(村田)。気持ちを前面に出し、最後まで強気なプレーを忘れない。10-8で見事に接戦を制し、ベスト4進出を決めてみせた。村田・山中組はここまで勝ち星を重ねてきたことに驚きを隠せていない。しかしチャレンジャー精神を持って挑み続けてきたことが功を奏しただろう。明日は準決勝が控えている。ルーキーペアの勢いはもう誰にも止められない。

 

ラケットを持っている女性

自動的に生成された説明

(写真:ガッツポーズをする村田、山中)

 

 明日は決勝進出を懸けて、男子シングルスに徳と町田、男子ダブルスに村田・山中組が出場する。大躍進を続ける明大庭球部から明日も目が離せない。

 

[萩原彩水、渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

――今日の調子はいかがでしたか。

 「この間の試合よりは少し感覚としては良くはなかったですけど、とにかく自分の中でも割り切って、悪いなら悪いなりにラリーをつなげていこうとできたので、逆に良かったかなと思います」

 

――準決勝への意気込みをお願いします。

 「やはり町田と決勝で当たるというのが僕の今大会の一番の目標なので、明日しっかりと勝って町田と決勝で当たれるように頑張ります」

 

村田

――試合中に心掛けていたことはありますか。

 「やはり僕ら2人は1年生で、相手はすごく年上のペアで、失うものはないですしプレッシャーを受けずにできるのはこっちでした。その優位さを保ってというか、1年生2人だからこその勢いを利用して、どんどん自分たちのプレーを強気にするというのは、今大会通して常に考えてきました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「本当に僕たちも運が付いていてここまで勢いで持ってくることができました。優勝したいなと初めて今ここで思いましたが、ここまで来たからには行けるところまで自分の実力を試してみたいなと思います」

 

山中

――ファイナルセット時の心境はいかがでしたか。

 「タイブレークが始まる前に楽しもうというふうに自分たちで話していました。そこで楽しむことだけを考えるというか、深く考え過ぎると緊張してプレーが小さくなってしまうので、そこで楽しんで自分たちのいいプレーができて良かったです」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

 「これまでの試合と同様に楽しんでプレーする、積極的なプレーをするというのを心掛けて準決勝、勝ったら決勝に挑みたいなと思います」