
大会8連覇ならず まさかの敗戦で優勝逃す/第35回東日本大学リーグ戦
新体制〝木村メイジ〟になって初の大会となる東日本大学リーグ戦が開催された。予選を無傷で突破した明大は勢いそのままに決勝リーグでも連勝。優勝まであと一歩と迫る。しかし、最終戦で中大の勢いに押され、まさかの敗戦。木村柊也主将(文4=関西福祉科学)の奮闘もむなしく、優勝を逃す結果となった。
◆5・15 第35回東日本大学リーグ戦(横浜武道館)
〈男子〉
▼明大――2位
〈女子〉
▼明大――3位
木村を中心として新たに始動した明大拳法部。今年度の初陣となる東日本大学リーグ戦は8連覇の懸かる重要な大会だった。優勝を狙う勢いを追い風に、予選リーグでは相手を全く寄せ付けない戦いを見せる。4チームで争う決勝リーグでも、青学大、早大をそれぞれ5-2、6-1で撃破し、同じく2勝で並んだ中大に勝利すれば優勝という状況に。
迎えた中大戦、先鋒・井上晴陽(法2=三井)が果敢な攻めで2本連取し先手をとる。不戦勝となった次鋒戦を終えて2-0と優位に立ち、このまま安定した戦いで勝利するかに思われた。しかしながら、「硬くなっていた」(吉田大輝・法4=明大中野)。1本を取って追い込んでも、中大に粘られ2本目を取ることに苦戦。逆に一瞬のスキで1本を取られる場面が多々あり、参鋒戦、中堅戦、参将戦を連続で落としてしまう。追い詰められた明大はなんとか副将戦を取り、大将戦に望みをつなぎたいところだった。しかし、実力のある相手に副将・森川征那(文2=三井)が苦戦。「気持ちの部分で負けてしまった」(森川)。副将戦に敗れ、負け越しが決まった明大は木村が大将戦に勝利するも及ばず。4-3で敗戦となり、8連覇への夢はついえた。
女子の部では西尾文花(文4=多治見北)を中心に戦い、1人少ない不利な状況ながら予選リーグを突破。「目標だった表彰台に入れてとてもうれしい」(西尾)。また、今大会が初めての試合となった市川由奈(法3=関東学院)も躍動。見事3位入賞を果たし、次戦以降につながる成果を得た。
(デビュー戦となった市川)
チーム目標であったグランドスラム(主要4大会を全て制覇)への挑戦は途切れてしまったが、木村はすでに次を見据えている。「残りの大会を全勝できるように」(木村)。今大会で得た課題を克服し、チームの勢いを加速させたい。
[細田裕介]
試合後のコメント
木村
――今日の振り返りをお願いします。
「自分だけの点数としては100点かなと思っていたのですが、全体として見ると厳しい言葉ですが60点くらいかなと思います」
吉田
――今回の負けをどのように生かしていきたいですか。
「今日は大会全体を通して動きが悪かったので、その結果決勝では一瞬のスキを突かれて上手い取り方をされてしまいました。練習の段階から気を抜かずに、試合では全員を圧倒する気持ちで行なっていきたいと思います」
森川
――今日の反省点を教えてください。
「相手の名前というか、そういうブランドというものに負けた感じがあったので、それに負けない強い心をつけようと思いますね」
西尾
――3位という結果についてはいかがですか。
「表彰台に上りたいという気持ちがあったのですが、まさか本当に上れるとは思っていなくて、こうやって結果が出ると思わなくてとてもうれしく思います。市川がとても頑張ってくれたので、彼女の頑張りを無駄しないように私もやっていきたいなと思います」
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