リーグ戦が開幕 慶大に敗れるも中大との接戦制し今季初勝利/関東学生1部リーグ戦

2022.05.15

 ついに迎えたリーグ戦開幕の日。明大は慶大と中大との2連戦に挑んだ。慶大戦は互角の戦いを見せるも第1Pで奪われたリードが響き、あと一歩及ばず。続く中大戦は激しい展開ととなったが、チームの守備力を見せ接戦を勝ち切った。

 

◆5・14~6・12 関東学生1部リーグ戦

▼5・14 対慶大戦(日体大健志台プール)

 明大15{3―6、4―3、5―5、3―4}18慶大〇

対中大戦(日体大健志台プール)

 〇明大12{4―4、2―1、2―2、4-4}11中大

 

 水球部門の新たな船出だ。昨シーズンは史上初のリーグ戦準優勝、18年ぶりの日本選手権出場と躍進を遂げた明大。主将に熊谷泰人(営4=明大中野)が就任し、さらなる高みを目指す。第1戦の相手は慶大。開始早々に先制点を奪われると、第1Pだけで6失点を喫してしまう。エースの越智大介(理工2=明大中野)がミドルシュートでチーム1点目を挙げると、第2P以降は互角の戦いに。しかし「相手の流れを切るまでに時間がかかってしまった」。序盤に許したリードを逆転することはできず、敗戦スタートとなった。

 

 第2戦の相手は、明大と同じく第1戦で敗れ勝利が欲しい中大。渡邊十雅(政経2=明大中野)のシュートで先制するも直後にペナルティスローを与えてしまう。このピンチを1年生GK兼本翔安(文1=修道)がストップ。一気に流れを引き寄せた。試合は両GKの活躍もありなかなか点の入らない展開が続く。「お互い疲れている中で泳ぎ勝てた」(熊谷)。終盤には中大の猛攻を受けたが、落ち着いて時間を進め試合を締める。1点差となった接戦を制し、今季初勝利を挙げた。

 

 「今日のMVP」(熊谷)と、主将が太鼓判を押すのは林大悟(営2=千葉敬愛)だ。慶大戦では、退水となった太田竜浩(商4=明大中野)に代わり、相手の主力選手を抑えた。「太田と遜色ないディフェンス」(熊谷)と抜群の守備を見せるだけでなく、2試合で7得点と攻撃面でもチームに貢献。攻守にわたり存在感を見せるオールラウンダーは今季注目の一人だろう。

 

 「明治は小人数なので、1日2試合はかなり厳しい戦いだった」(熊谷)。難しい日程を1勝1敗で乗り切った明大。次節は15日、成蹊大との一戦となる。連戦となるが、チーム一丸となり勝利を収めたい。今季の目標は「リーグ戦の上位リーグ進出と全日本学生選手権でメダルを獲得すること」(熊谷)。昨季の結果を継続し、〝強いチーム〟として認識してもらうために。明大の戦いは始まったばかりだ。

 

[井澤怜音]

 

試合後のコメント

熊谷

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「欲を言えば、やはり2勝したかったというのが正直なところです。昨年度2位を取って、明治の実力が上がってきた事を示すためにも2勝したかったです」

 

――慶大戦で良かった点はどのようなところですか。

 「主力のメンバーが退水で試合に出れなくなる中、下級生が多く出場しても相手としっかり戦えていたのはいい点だったと感じました」

 

――大会までどのようなことに取り組んできましたか。

 「感染症の影響で1カ月ほど、活動できない時期がありました。なので個人技を伸ばすのではなくチームワークを高めることを意識していました。ディフェンスでは数的優位を作って守ること、オフェンスではカウンターで決め切るということを練習してきました」

 

――新チームにスローガンはありますか。

 「『全力を楽しめるチームになる』だと思います。代替わりをした当初、チームで話し合った中に『楽しみたい』というのがありました。全力で練習し、全力で物事に対して臨むことができるといった姿勢を楽しむことができれば、おのずと結果もついてくると考えました」