早大に快勝 単独首位に躍り出る/関東学生1部リーグ戦3日目

2022.05.14

 春季リーグ5戦目は早大と対戦した。第1試合から粘り強い戦いで接戦をモノにし続け、シングルスで全勝を記録。チームカウント4-1で快勝し、今季リーグ戦の連勝記録を5に伸ばした。

 

◆5・11~15 春季関東学生1部リーグ戦

(所沢市民体育館他)

▼5・13 対早大戦(所沢市民体育館)

 〇明大4―1早大

 

 リーグ戦全勝同士で迎えた試合。明大は第1試合から今季リーグ戦のエース・宮川昌大(情コミ3=野田学園)を投入した。しかし「どうやったら勝てるのだろうと思った」と、早大のルーキー・濱田一輝を相手に苦戦を強いられ1、2ゲームを立て続けに落としてしまう。第3ゲームも9―10とリードを許し、1点を取られれば敗北するという窮地に立たされた。それでも「エースとして勝たなくてはいけない」と、絶体絶命の状況から3連続ポイントを獲得し、このゲームを死守。4、5ゲームも意地の卓球で勝利し、チームに勇気を与える大きな1勝をもたらした。

 

(写真:逆転勝利でチームを活気づけた宮川)

 宮川の逆転勝利で勢いづいた明大はシングルスで2勝するも、その後のダブルスでは1敗を喫する。チームカウント3-1と勝利に王手をかけた中で送り出されたのは山本歩(商2=出雲北稜)だった。直前の宮川と組んだダブルスでは敗北し、シングルスで巻き返したい場面だったが「思ったよりもやりづらかった」。相手にペースを握られ、1-2と追い込まれる展開に。明大がリードしているとはいえ、この試合を落とすと流れが変わってしまう重要な局面での戦いとなった。それでも「落ち着いてプレーできた」と、強烈なフォアハンドを軸に流れを取り戻し、2ゲームを連取。鮮やかな逆転劇でチームの勝利を決めた。

 

 次戦は強豪・中大戦。リーグ戦も残すところ2試合となり、いまだ負けなしのチームは明大だけとなった。「必ず全勝で優勝する」(宮川)。2019年度以来の春季リーグ完全優勝に向けてチーム一丸で突っ走る。

 

[山岡慎]

 

試合後のコメント

高山監督

――勝負を分けた試合はどの試合でしたか。

 「1試合目です。向こうは昨年の全日本ジュニアチャンピオンの選手が出てきて、高校の成績でいえば向こうの方が(宮川よりも)上で、その中で試合をして勝ったというのは大きいですね。その試合が勝敗を分ける大きな流れを作った試合だと思います」

 

――さらに強敵との対戦が待っていますが、何が大事になってくるでしょうか。

 「受け身にならないことですね。負けたら嫌だなとかではなくて、勝ちに行くとか、全勝して優勝を取りに行くとか、気持ちが前向きじゃないといいプレーにつながらないと思います。そこはチャレンジャーの気持ちで明日、明後日もやらないといけないと思います」

 

宮川

――今日の戦いを振り返っていかがですか。

 「今日は全勝チーム同士の対決ということで、昨日に比べて気合いも入っていましたし、自分が1試合目で流れをつくっていかなくてはならない中で勝つことができて良かったです」

 

手塚崚馬(政経2=明徳義塾)

――今日のご自身の試合を振り返っていかがでしたか。

 「1試合目の宮川さんが0-2で、もしかしたら負けるというところで勝ってくれたので、それで2試合目の松田(歩真・商2=野田学園)もいけるようになって、そのまま僕も引き継いでいけたので、みんなに助けてもらったかなと思っています」

 

松田

――今日のご自身の試合を振り返っていかがでしたか。

 「今日の相手は自分が少し苦手とするタイプだったのですが、試合をしていく中で戦略を変えて対応できたのが勝因かなと思います」

 

山本

――ダブルスの試合を振り返っていかがでしたか。

 「いろいろなミスが多くなってしまって、打てるボールもミスしてしまったのでそこを反省して、明日につなげていきたいと思います」

 

――次は中大戦です。

 「中大は強い選手が何人もいるので、一番のヤマ場だと思います。そこで自分も2回出ると思うので、自分が2点を取って、チームの勝利に貢献したいと思います」