早大に勝利 王座への出場を決める/関東学生春季1部リーグ

2022.05.10

 Bプール2位抜けをし、全日本大学王座決定戦(以下、王座)出場を決めるためには勝利が絶対条件となる。試合では終始、明大が攻撃を果敢に仕掛けた。守備の場面では統率の取れたディフェンスで相手の攻撃をしのぎ、5対0での大差で見事勝利を収めた。次戦はAプール1位と対戦をする。

 

 立ち上がりから明大が主導権を握る展開となる。再三決定機を演出していた第1Q(クォーター)だった。PC(ペナルティコーナー)を獲得。DFの川村柊介(文2=山梨学院)が危なげなく先制点を決めてリードをしたまま第2Qを迎える。第2Qでは相手のいい守備に苦戦を強いられた。PCを獲得し得点のチャンスかと思われたが相手に阻まれなかなか相手の守備をこじ開けることはできない。「僕たちに対する対策をしっかりとってきていてハーフコートで守りに徹してきて運動量もあった」(FW山村晃生・営2=岐阜総合学園)。「前半は自分たちのボールポゼッションが多くて攻めることが多かったですが最後のフィニッシュの部分でうまくいかなかった」(FW大岡凌磨・政経3=今市)。早大の固い守備への攻略が後半の試合展開の注目となる。

 

 さらに得点を取って勝利を確実なものにしたい後半。「後半は集中して得点を重ねていこうという話をしたら選手は本当にその通りにやってくれた」(小池文彦監督)。第3QにはFW竹邊尚希(商2=川棚)のパスを受けた大岡が冷静に流し込み追加点。また竹邊のプレーが相手のミスを誘発。さらに追加点を重ねる。3対0で迎えた第4Q 、FW刑部健彦(法4=天理)からの横パスを受けた山村が得点を決める。攻撃の手を緩めない明治はPCを獲得し、FW三松勢矢(営3=今市)が試合を決定づけるゴールを決める。序盤こそ苦しんだものの相手を圧倒した明大が5対0と力の差を見せつけて勝利を収めた。

 

 今日の勝利で王座への出場が確定した明大。「(王座を)逃したことはないので、今回いろいろな出来事があってそこから徐々に仕上げていてかなりいいホッケーができるようになったので本当に良かった」(小池監督)。王座出場を横目に選手や監督は次戦を虎視眈々(たんたん)と見据える。「2位抜けという結果になったことでAプールの1位と当たるので、そこでどうにか勝って春のリーグ優勝をしたい」(小池監督)。悲願の優勝を達成するために目の前の1勝をどん欲に追い求める強い意志を感じる。

 

[石田聖]

 

試合後のコメント

小池監督

――今回の試合を振り返っていかがでしたか。

 「勝ち点3を取りに行くゲームができました。結果が出せて、王座の権限を取れたことがとても良かったと思います」

――全体を通して、今試合での良かった点はありますか。

 「FWとDFの粘りが出てきたことが良かったです。1番高い位置での前列の粘りがかなり出てきたので、全体的にもDF面でタックルができました。また粘りがあるタックルと、落ち着いてボールキープができるといったところが良かったと思います」

 

小林弘人主将(政経4=今市)

――今日の作戦はどういったものでしたか。

「前回の慶大戦と一緒で早めに相手にボールを自分たちの右側に出させるというのを早めから、第1Qからずっと心掛けてやってきました」

――今回の試合で特によかった→良かった選手はいますか。

 「6番の川村選手です。MFとしてサークル内でボールを持ってしっかりボールの供給をできているというのもありますし、一番はシュートを第1Qの最後にしっかり決めたことです」

 

大岡

――王座、及び天理大戦への意気込みをお願いします。

 「天理は毎年当たる強豪校でそういったところで勝ち切るではないですが、僕も1年生の頃から毎年戦ってきているので今年度こそはという気持ちで勝ちにいこうと思います」

――Heroアジアカップ(以下、アジアカップ)への意気込みをお願いします。

 「昨年度自分が参加したアジアチャンピオンズトロフィーで惜しくも韓国に敗れて準優勝だったので、そのリベンジとしてアジアカップではインドや韓国に勝つことが目標です」

 

山村

――次の試合への意気込みをお願いします。

 「得点ももちろんですが、試合を通して自分が中心的存在になれるようなプレーをしたいと思います」