
春関初日 高澤・肥沼組が本戦初勝利!/関東学生トーナメント1日目
季節外れの寒さの中、関東学生トーナメント(以下、春関)が開幕した。初日は男女の1回戦が行われ、明大からは合わせて20人が出場。学年を問わず、選手たちが躍動した1日だった。
◆5・9〜15 関東学生トーナメント(大宮けんぽグラウンド)※無観客で実施
▼5・9
[男子シングルス1回戦]
○徳 2{6―0、6―2}0 飯泉(法大)
○宮永 2{6―2、6―2}0 多賀(日大)
坂井 1{7-5、6―7、0―6}2 青木(上武大)◯
○野田 2{4―6、6―2、6―1}1 清水(早大)
○太田 2{5-7、7―6、6―2}1 中野(日大)
○飯田 2{6―2、6-2}0 加藤(日大)
[男子ダブルス1回戦]
河内・藤川組 1{4―6、6―3、7―10}2 渡部・田中組(早大)○
○高澤・肥沼組 2{6―4、7―6}0 仲間・青木組(日大)
○徳・宮永組 2{6―4、7―5}0 玉城・石川組(中大)
坂井・飯田組 1{6―3、2―4}0 上野山・丹下組(日大)
横田・太田組 0{4―5}0 片山・小川組(日大)
○野田・今里組 2{6-1、6-2}0 日野・芳谷組(亜大)
○村田・山中組 2{6-3、6-4}0 須田・野口組(青学大)
※坂井・飯田組、横田・太田組は雨のため中断
[女子シングルス1回戦]
吉田 1{7―6、5―7、4―6}2 松田(早大)◯
○大沼 2{6―1、6―4}0 丸(駒大)
五十嵐 0{6―7、5―7}2 萩原(早大)◯
[女子ダブルス1回戦]
南口・鈴木組 0{3-6、5-7}2 石川・日野組(日体大)○
○五十嵐・丸山組 2{6-2、6-2}0 岡本・増淵組(専大)
【男子ダブルス1回戦:高澤直希主務(法4=新潟明訓)・肥沼遼(法4=明大中野八王子)VS仲間舜・青木響真(日大)】
「今までの成長の過程を出し切れた」(肥沼)。多くの選手がスポーツ推薦の中、一般入部同士で1年生からペアを組んできた高澤・肥沼組。「ずっと試行錯誤をしながらやってきた」(高澤)。最高学年となった今年度、ついに予選を突破し本戦に初出場した。第1セットは先にブレークを決めるものの、直後にブレークバックを許す。その後も両者一歩も譲らず4-4に。それでも「自分たちのやるべきことをしっかりやっていこう」(高澤)。お互いにカバーしあうことを心掛け、このセットをもぎ取った。続く第2セットも競り合いは続いた。一進一退の均衡が崩れたのは第7ゲーム。先に相手がブレークを決め、3-4とされるも「ポジショニングを意識しながら(点を)取り切った」(肥沼)。タイブレークに突入しても終始声掛けを絶やさなかった2人。これまでの努力を遺憾(いかん)なく発揮し、最後は本戦で見事に初出場初勝利を飾った。「やってきたことは間違っていなかった」(高澤)。一般入部ペアの躍進は、留まるところを知らない。
【女子シングルス1回戦:大沼愛弥(文2=野田学園)VS丸希星(駒大)】
格上相手に積極的なプレーを貫いた。第1セットは結果的に6-1と大きく差をつけたが、決して簡単なゲームではなかった。序盤から苦手なバックサイドを攻められ、ジュースが続く苦しい展開に。それでも決め球を丁寧に打つことを意識し、このセットを奪う。大差をつけるも油断せず、気を引き締めて挑んだ第2セット。「相手も思い切りやってくるだろうと思った」。予想通り強気なプレーに振り回され、ゲームカウントは1-2。しかし「ただ粘るだけでなく、攻めて粘る」ことを心掛け、果敢にネットプレーに出てラリーを終わらせにかかる。そうした積極的な姿勢が功を奏し、続く4ゲームを連取して逆転。その後2ゲームを取られたものの、最終的には6-4で勝利を収めた。
3月からケガのために1カ月近い休養を取っていた大沼。「予選から勝ち上がり、少しずつ自信を取り戻した」。攻めの姿勢を崩さずに見事2回戦へ駒を進めた。
(力強いサーブを打つ大沼)
男子ダブルスでは野田成佑(商3=大分舞鶴)・今里翔吾(営1=海星)組や村田英夢(理工1=麗澤瑞浪)・山中朝陽(文1=四日市工)組が、女子ダブルスでは五十嵐唯愛(政経1=四日市商)・丸山愛以(商1=四日市商)組が勝利するなど、1年生の活躍も光った春関初日。2日目からはシード勢も参戦する。全員がベストを尽くし、白星を重ねていく。
[春木花穂、渡辺悠志郎]
試合後のコメント
肥沼
――本戦初出場、初勝利となりましたがいかがですか。
「純粋にうれしいです。みんなが喜んでくれることもうれしいですし、今まで自分たちが試行錯誤してきたこと、今まで努力してきたことが無駄じゃなかった。僕は1年生の時に辞めようか迷っていたこともあったので、そこで辞めなくてよかったなと本当に思います」
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「やる事は変わらないかなと。相手が誰であろうとも自分たちのやるべきことをしっかりやって、かつ自信を持って臨むだけです」
高澤
――本戦初出場、初勝利となりましたがいかがですか。
「僕も本当にさまざまな人におめでとうと言ってもらえたことがうれしかったです。僕たちはスポーツ推薦で入学したわけではないので、自分たちで工夫してやってきました。監督、コーチ、OBや先輩などたくさんの方に支えていただいてここまでやっと来られたという状態なので、そうした人たちに結果という形で恩返しできたことはうれしいです」
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「もちろん相手は強くなりますが、僕たちができる事はあまり変わりません。まずは相手の名前や雰囲気にのまれず自分たちのプレーをしていけば、どこかで必ずくるチャンスをモノにできると思います」
大沼
――ご自身の今回良かったプレーを教えてください。
「自分はストロークで(試合の流れを)作っていくのが主なのですが、その中でも勇気を持って前に出てボレーやスマッシュで決めるというのが最近とても良い形になってきています」
――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「格上なので挑戦者のつもりでプレーしますが、絶対に勝つという気持ちでやりたいと思います」
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