
(男子)中大に快勝 1部昇格を勝ち取る/関東大学春季リーグ戦1部2部入替戦
ここ数年開催が延期されていた関東大学春季リーグ戦1部2部入替戦(以下、入替戦)。明大は男子が2019年の秋季リーグ戦以来2部という状況が続いていたが、今回の入替戦で中大に勝利し念願の1部復帰を成し遂げた。
◆5・7 関東大学春季リーグ戦1部2部入替戦(大網白里アリーナ)
▼男子
◯百上2―0小林
◯菊川2―1小野
◯武井・遠藤組2―0楠・大髙組
「普段通りの実力が出せた」(百上拓海・政経3=埼玉栄)。流れをつくる第1シングルスを任された百上はラリーをつなぎながら、力のあるスマッシュで第1ゲームを21―16で先取。相手について「練習試合で対戦して嫌だなと思っていた」(百上)。しかし、第2ゲームでもフィジカルを生かしたスマッシュで連続ポイントを奪い試合を優位に進める。終盤には相手のミスも乗じて得点を量産。21―13で快勝し明大に流れを引き寄せた。
第2シングルスには菊川旭飛(商3=聖ウルスラ学院英智)が登場。「自分がここで勝ち切って流れを持ってこなくてはいけない」(菊川)。第1ゲームは21―18で先取したが、第2ゲームでは相手に攻められ自分から攻撃を仕掛けられず。18―21で試合はファイナルゲームに突入。「体力はきつかったが、いつも強い相手と練習しているので問題はなかった」(菊川)。連続ポイントを奪い合う形で両者一歩も引かない展開。「緊張する部分も大きかったが、最後まで諦めないでやり切った」(菊川)。最終的には21―19で痺れる接戦をモノにした。
あと1勝で1部復帰が決まる場面で登場したのは武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組。「シングル陣が頑張ってくれたので、あとは自分たちが仕事をこなすだけ」(遠藤)。インカレ王者の貫禄を見せ、第1ゲームを21―6で制する。続く第2ゲームでは相手の楠・大髙組(中大)も意地を見せる。「4年生で向かってくる相手だったが、自分たちも向かっていけたのが良かった」(遠藤)。プレッシャーがかかる終盤も常に冷静だった武井・遠藤組。21―18で相手を振り切り1部昇格を決めた。
この入替戦をもって春季リーグを終えた明大バドミントン部。「明治大学としてはまだまだ通過点だと思っている」(遠藤)。全日本学生選手権(以下、インカレ)の連覇、そして秋季1部リーグでの優勝を見据え、邁進(まいしん)を続ける。
[桑原涼也]
試合後のコメント
遠藤
――今日はどのような気持ちで入替戦に臨みましたか。
「1年生の時に2部に落ちて、それまで入替戦というものをやってこなかったのでずっとやりたいと言ってきた中で開催されて、本当に待ち遠しかったですし、いいプレーができていたと思います」
武井
――国際大会への出場が増えてくる中で、今後に向けてはいかがですか。
「今までは高校生や大学生で通じてきたプレーが日本のトップや海外になると通じなくなってくるので、その中で自分たちのプレーも変えていかなくてはいけないし、練習でもどれだけ意識を持ってやれるかがこれから強くなるために大事だと思うので頑張っていきたいと思います」
菊川
――春季リーグ全体を振り返ってみていかがですか。
「入替戦がずっとなかったので2部で優勝しても自分たちは1部でできないという厳しい状況でしたが、今回入替戦を開催してくれるということで春季リーグから気を引き締めてやっていけたのでいい大会だったと思います」
百上
――今シーズンの意気込みをお願いします。
「リーグで勝つことはもちろんですが、インカレが最大の目標だと思っているので優勝して、これでは(リーグで勝ったのは)たまたまだと言われるかもしれないので、2連覇して個人戦で優勝して、明治強いなと言われるようなチームになりたいです」
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