(女子)明大勢2人入賞/サイニチホールディングス杯

 5日、埼玉県スケート連盟主催のサイニチホールディングス杯が行われ、明大から2人が登場。FS(フリースケーティング)の点数で競い、シニア女子で松原星(商4=武蔵野学院)が2位、岡部季枝(法3=新渡戸文化)が5位に入賞した。

 

◆5・5 サイニチホールディングス杯(埼玉アイスアリーナ)

 

 華やかなピンク色の新しい衣装に身を包み『フォレスト・ガンプ』を滑り切った松原。冒頭のトリプルルッツは転倒。しかしその後のジャンプはこらえながらも次々と着氷していく。「一応悪くも着氷できたので良かった」と振り返る松原は今年2月から練習拠点を変更。ジャンプを全て直している最中だと言う。後半に入りオーケストラの壮大なメロディーが会場に響き渡る中、代名詞とも言えるトリプルサルコウとトリプルトーループの連続ジャンプを着氷。続くダブルアクセルからの連続ジャンプも両手を上げて鮮やかに決めた。「どんどんシーズンに向かっていくので早めにまとめたい」。集大成となる1年、松原のラストシーズンが、まもなく幕を開ける。

 

 (写真:5位入賞の岡部)

 叙情的な音楽のもと流れるようなスケーティングで見る者を魅了した岡部。穏やかな表情でリンクに登場し、冒頭のトリプルループからの連続ジャンプを華麗に決めた。その後はジャンプの抜けや転倒がありながらも、ダブルアクセルを見事に決める。続いて後半にはダブルアクセルからの連続ジャンプを着氷。果敢にジャンプに挑み続けたものの「成功率が悪いのでこれから直していきたい」と意欲的である。手先のきれいな形も保ちながら足換えコンビネーションスピンを回り演技を締めくくる。滑らかなスケーティングで優雅に『エクソジェネシス』の世界観を表現した。

 

[布袋和音]

 

試合後のコメント

松原

――演技を振り返っていかがですか。

 「ジャンプを全部直していて、ほどほどまとめられたかなという感じだったので良かったです。練習でもまだまだだったので、一応悪くも立ったし後半のサルコウとトーループの連続ジャンプも降りたのでそこは良かったかなと思います。止まって跳ぶ癖がどうしてもあったので、それを流れで、全体的に動かしながら跳ぶというのを課題にしていて、それはまだできているわけではなかったですね」

 

――衣装の色はどのようなイメージの色なのですか。

 「テーマ的には結婚式のお色直しみたいな色で、ピンクからオレンジでそのようなイメージかなと思っています。曲に合わせたというよりも、もう引退するシーズンなので、ウエディングドレスで白にすると膨張して見えてしまうので、お色直しということでこういう色にしました」

 

――新しいプログラムですが、その中で特に難しいところはありますか。

 「最近はいつも宮本賢二先生の振り付けで、先生の振り付けは基本的にいつも難しくて。ですがリンクとして振り付けをとても細かく見てくれるので、もっとレベルアップしていきたいと思います」

 

――最後の1年が始まりましたが今の心境はいかがですか。

 「いよいよラストシーズンという思いがすごくて本当に寂しいですが、ここまで支えてくださったたくさんの方々に少しでも感謝を込めた演技ができるように、恩返しができるような1年にしたいなと思っています」

 

岡部

――演技を振り返っていかがですか。

 「いい意味でも悪い意味でも練習通りだったかなと思います。できる限りジャンプに挑戦することができたのは良かったと思います。やはり成功率が悪いのでそこをこれから直していきたいです」

 

――春休み中にはどこを重点的に練習してきましたか。

 「この大会に出るということもあるので、FS(フリースケーティング)を重点的に最後までジャンプを跳んでステップも全力で出来るように頑張って練習してきました。表現面では、すごくきれいな曲なのでできる限り私も滑らかなスケーティングができるように、きれいな動きができるように意識して滑るようにしています」