
春季屈指の好カード 学生王者・関西学大に一歩及ばず/第72回関西学大定期戦
3年ぶりの開催となった関西学大定期戦。明大はキックオフからわずか1分でTD(タッチダウン)を奪われ、学生王者の洗礼を浴びるも、以降は互角の戦いを繰り広げた。第4Q開始直後、同点に追いついたが、最後の最後に追加点を許し、惜しくもワンポゼッション差で敗北。学生王者の背中を捉え切ることはできなかった。
◆5・3 第72回関西学大定期戦(アミノバイタルフィールド)
明大21{7―7、0―14、7―0、7―7}28関西学大○
試合開始早々、関西学大に実力を見せつけられた。キックオフリターンで独走を許すと、最初の攻撃シリーズでロングパスを通され失点。関西からやってきた学生王者の破壊力を前に、会場がどよめいた。しかし、明大オフェンスも負けてはいない。RB#6森川竜偉(政経4=佼成学園)、RB#39廣長晃太郎(商2=箕面自由学園)の明大が誇る2枚看板で攻め上がると、WR#86羽深素(商4=攻玉社)へのパス、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)のスクランブルでゴール前1ydへ。第1Q残り4分、最後は廣長が相手ディフェンスの隙間を突き抜けTD。「あの瞬間からみんなの顔色が変わった」(吉田拓)。チームの士気を上げる、値千金の同点TDとなった。
(写真:エンドゾーンに走り込む廣長)
対する関西学大は、明大ディフェンスのスキをついたランプレーで第2Qにさらに2つのTDを追加。明大は前半終わって7-21の2ポゼッション差をつけられてしまう。それでも「思い切りぶち当たっていこう」(吉田拓)。想定よりも自分たちの力が相手に通用したことで、チームの士気は高揚していた。
迎えた第3Q、フィールドはまさに吉田拓の独壇場となった。「今日は迷ったら走ろうと決めていた」(吉田拓)。QBランを連発し、自らボールを前に進める。極め付きは、第3Q残り5分。ボールを受け「とりあえず突っ込んだ」(吉田拓)。相手ディフェンスを振り切りエンドゾーンめがけて飛び込む。「走れるQB」のファインプレーは明大の勢いを加速させた。第4Q開始1分にも、廣長へのTDパスを通し同点に。逆転を期待させる展開だったが、試合終了まで2分を切ったところで、関西学大の意地のTDで再度明大は突き放された。残り時間25秒にはDB#2野村馨(政経4=佼成学園)がインターセプトを決めて最後の望みをつなぐも、あえなくタイムアップ。「点差以上の実力差があった」(野村)と、学生王者・関西学大の背中は近いようで遠かった。
しかし、今回の試合で得た収穫は多い。DL#33櫛谷彰吾(文3=鎌倉学園)は「日本一の関西学大相手にも通用した」得意のパスラッシュで、QBサックを2度決めるなど存在感を放った。
(写真:QBサックを決める櫛谷)
そして、誰よりも自信を深めているのがQB吉田拓だろう。オフシーズンで取り組んだ肉体改造で体が一回りサイズアップ。「体が大きくなって、感覚も動きも良くなった」(吉田拓)と学生王者を相手に、その攻撃力を存分に発揮できた。今年度、この2校が再び相まみえるとしたら、それは全国大会の決勝。「自分たちも練習をすればあのレベルまで行ける」(野村)。チーム力を関西学大基準まで引き上げることができれば、関東ブロックを勝ち抜くことが現実的になってくる。今回のリベンジは12月、甲子園の舞台で果たす。
[澤尚希]
試合後のコメント
OL#78大枝弘平主将(政経4=関西大倉)
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「今日は自分たちの現状を知れたというのが一番大きいです。自分たちの力がどこにあるのかというのを分からせてもらえた試合なので、これをバネにして、日大戦にぶつけたいです」
――チームとして良かった点はありますか。
「学生王者相手に春の試合でここまで点数を取ってくれたということもありますし、下級生がたくさん出ている中、彼らが活躍してくれたというのは大きいです」
野村
――今日のディフェンスチームはいかがでしたか。
「基礎的な部分がまだまだで、春から取り組んできたつもりではあったのですが、まだまだ足りないのだと実感しました」
森川
――関西学大に通用した部分はどこですか。
「OLも相手DLと良い戦いが出来ていましたし、個人個人で結構勝てていて良かったです」
櫛谷
――個人として良かったところはどこですか。
「やはりQBサックをして、相手のボールを落としたところです。あそこでチームに勢いを持ってこられたので、自信につながりました」
吉田拓
――日大戦への意気込みをお願いします。
「日大のコーチが高校時代の監督で、恩師との対決になるので自分の成長したところを見せたいです。そして勝ちます」
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