廣島が銀! 3年生からも3人が入賞/日本選手権

2022.05.01

 大会3日目、明大からは4人が決勝に登場。200メートル個人メドレーでは廣島偉来(政経2=淑徳巣鴨)が銀メダルを獲得し、今大会で明大勢初となる表彰台入りを果たした。3年生からは、初の決勝進出となった山口愛斗(政経3=淑徳巣鴨)をはじめとして、3人が入賞。この日も明大勢の存在感を見せつけた。

 

◆4・28~5・1 日本選手権(横浜国際プール)

◆3日目

▼男子50メートル背泳ぎ

5位 松山 25秒80

▼女子200メートルバタフライ

5位 水口 2分10秒45

▼男子200メートルバタフライ

7位 山口 1分59秒29

▼男子200メートル個人メドレー

2位 廣島 1分58秒57

 

 見事銀メダルを勝ち取った。大会初日の400メートル個人メドレーで予選、決勝ともに自己ベストを大きく更新した廣島は、今日も好調。「予選は感覚が良かった」(廣島)。危なげなく2位で通過し、決勝を迎える。前半は接戦となる中「バタフライのタッチで詰まってしまった」(廣島)とミスもあり、なかなか前に出ることができない。それでも得意の後半で一気に加速。平泳ぎを終えた残り50メートルの時点で首位に立ち、最終の自由形では隣のレーンの優勝候補・小方颯(日大)との一騎打ちに。最後は惜しくも敗れるも、結果は堂々の銀。6月のワールドユニバーシティゲームズに向けて、さらなる飛躍に期待がかかる。

 

 「やっとここまで戻ってきた」(山口)。大学に入ってから自己ベストを出せずにいた山口。過去に2度出場した日本学生選手権(以下、インカレ)でも、得点を思うように取れず「みんなに迷惑を掛けてしまった」。そんな中、3月に行われた国際大会日本代表選手選考会(以下、選考会)以降の短期間の調整が実り、予選では自身として3年ぶりに自己ベストを更新。「とりあえずほっとした」(山口)。初決勝の舞台では、緊張も相まって本来の泳ぎができず7位。それでも秋のインカレに向けては「ベストを更新してメダルを取りたい」。山口の挑戦は、まだ始まったばかりだ。他にも3年生からは先日の選考会で代表入りを決めた水口知保(営3=目黒日大)、背泳ぎのエース・松山陸(商3=春日部共栄)も決勝に進出し、それぞれ5位入賞を果たした。

 

 大会も残すは最終日のみとなった。実力者が出そろう中で日本一を決める今大会。最後まで明大勢の泳ぎから目が離せない。

 

[渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

山口

――久しぶりの自己ベストはいかがですか。

 「最後は高校3年次ですが、高校の時までは団体で戦うことがなかったので、個人で戦っていました。大学に入ってからは、やはりみんなに迷惑を掛けてしまうというのがありました。みんなの役に立てていないなという思いがありました」

 

――今後の目標を教えてください。

 「インカレでは個人としても明治大学の水泳部としても総合優勝を目指しています。そこに向けて、明治大学のバタフライは弱いと言われているので、バタフライが鍵になるといっても過言ではないと思っています。いかにバタフライで点数の貢献ができるかが重要になると思います。総合優勝も自分の目標ではあるのですが、まずは個人として200メートルバタフライでメダルを獲得することが総合優勝につながると思っているので、そこが今の1番の目標です。もちろんタイム的には今のままでは全く駄目なので、ベストを更新してメダルを獲得したいです」

 

廣島

――自己ベストは更新できなかったものの、1分58秒台が出せました。

 「1分57秒台を目指していたので少し悔しい気持ちもありますが、泳ぎ終わってみて自分は1分57秒台を出す力がまだ無いと感じました。しかし前回の自己ベストタイムがまぐれではないことが証明できたのはうれしいです」

 

――今後の目標を教えてください。

 「ワールドユニバーシティゲームズに出場するのでそこで小方選手にリベンジしたいです。あと2カ月ぐらいしかないのですが、ラストのクロールを強化したいです。ラストは本当に練習を積んだ人が強いと思うので、6月末までにいい練習を積みたいと思います」