
早大相手に8得点で無敗 残すは中大戦のみ/秩父宮杯関東大学選手権
決勝リーグ2戦目の相手は早大。昨年度の関東大学リーグ戦では、PSS(ペナルティ・ショット・シュートアウト)の末逆転勝利を果たした相手だ。第1PにDF蔵本翔馬(法2=釧路江南)の大学初ゴールで先制すると、終始攻めの姿勢を崩さず8得点。キルプレーのピンチもしのぎ切り、また優勝に一歩近づいた。
◆4・9~5・1 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼4・29 対早大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
〇明大8{3―1、3―2、2―0}3早大
先週の東洋大戦に引き続き、いい流れをつくりたかったが「立ち上がりが悪かった」(FW丸山詳真・商3=北海道清水)。第1Pでは蔵本が開始2分で先制ゴールを決めると、FW佐々木宥弥(政経2=武修館)が2点を追加。2年生の活躍でリードを奪うも「相手(早大)に合わせてしまうところがあった」(FW唐津大輔・法4=日光明峰)と明大らしいプレーができない。パワープレー中に中央からシュートを決められる場面もあり「打たれる場所が悪かった」(DF鍛冶優輝・政経4=武修館)。第2Pで3点を追加するも、守備面では課題が残った。
相手の守備をかわすFW唐津
それでも明大優勢のまま試合は進み、明大はコンスタントに得点を重ねる。第3Pでは両チーム反則が増え荒れた展開に。シュートを何度も打ち込まれるが、第3P途中から出場したGK渡邊周(文2=武修館)を筆頭にゴールを守り切り、無失点で抑えたまま試合終了を迎えた。
春の王座へ。近年の明大はその頂点にあと一歩届かなかった。早大戦は8―3で勝利を収めたものの、次戦に向けて課題も残る。「自分たちがやるべきことに集中することが、次の中大戦ではカギになってくる」(丸山)。無敗のまま残すは中大戦。「優勝は意識せず、ただ勝つだけ」(唐津)。見据える先は勝利のみだ。
[覺前日向子]
試合後のコメント
鍛冶
――8点を奪いましたが、攻撃面を振り返っていかがでしたか。
「まだまだ点が取れるチャンスで決め切れていないので、次の試合はそこで点が取れるかがとても大事になってくると思います」
唐津
――次戦の中大に勝利すれば優勝ですがいかがですか。
「まずは気持ちの面で負けないように、今日の課題をみんなで話し合って、出だしから最後までいいプレーで終われるようにしたいです。やることをやって結果的に優勝が付いてくればいいなと思います」
丸山
――東洋大戦から変えたところはありますか。
「東洋大戦だとシンプルにプレーしたり、フォアチェックやバックチェックを全員がサボらずにできていたので、そこを引き続き意識してできるようにするのと、セットも少し変わっていたので、声掛けやコミュニケーションを取ることを意識して練習してきました」
――どのような点で明大らしいホッケーができなかったと感じていますか。
「明大はアタッキングゾーンでみんなが動いて、パスをつなぎゴールを決める、そんな見ていて楽しいプレーが特徴だと思います。試合の最初は動きが硬くて、足も動いてなかったので、そこを課題に感じています」
蔵本
――試合を振り返っていかがですか。
「1年目で初ゴールを決められなかったので、今回決められて安心です」
――今回の試合で明大のよかったところは何ですか。
「後輩がやられたら先輩が守ってくれるし、声も出して盛り上げながらプレーできるのが明大のいいところだなと思います」
佐々木
――今の明大の状況はいかがですか。
「東洋大に勝っていい流れでは来ていますが、東洋大の後で(早大戦を)みんな甘く見てしまったところがあるので、相手がどうかは関係なく明大らしいホッケーができたらなと思います」
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