
清水、岩井が優勝 U―20世界選手権出場決定/JOCジュニアオリンピックカップ
3年ぶりに行われたJOCジュニアオリンピックカップ。明大からは13人の選手が出場し、清水大輔(営2=鹿島学園)、岩井知史(文2=前橋西)が優勝、加賀田柊生(政経2=文化学園大杉並)が3位と好成績を収めた。また、今大会で優勝した2人は8月に行われるU―20世界選手権(以下、世界選手権)への出場が決定した。
◆4・23〜24 JOCジュニアオリンピックカップ(横浜武道館)
[フリースタイル]
▼57キロ級
志村――3回戦敗退
葛城――ベスト8
▼65キロ級
加賀田――3位
太田――ベスト8
▼70キロ級
渡邊――3回戦敗退
▼74キロ級
田村――ベスト8
遠藤――1回戦敗退
▼79キロ級
清水――1位
西村――1回戦敗退
▼86キロ級
槇井――1回戦敗退
▼92キロ級
坂井――2回戦敗退
▼97キロ級
大浦――1回戦敗退
[グレコローマンスタイル]
▼87キロ級
岩井――1位
まさに2年生の活躍が光った大会だった。「全国優勝をしたことが一度もない」と語っていた清水は、今大会でその過去に終止符を打った。初戦から準決勝戦まですべて前半で勝敗を決め、無失点で勝ち進む。そして「何としてでも勝つ」と挑んだ決勝。相手の勢いあるプレーにも落ち着いて対応し、バックや場外で着実に点数を重ねていく。今大会に向けて強化してきた組手を生かし、最後まで相手に1点も取らせず初の優勝を飾った。
一方、準決勝でヤマ場を迎えた岩井。最初は順調に得点を重ねるも、前半残り11秒でバックを取られ2点を奪われてしまう。後半ではさらに試合が混戦。「相手は投げも耐えて体幹も強かった」(岩井)。お互いが得点を奪い合い迎えた後半1分40秒、岩井が相手を投げ4点を獲得する。これが勝敗の決め手となり、粘りの白星を挙げた。決勝戦では試合開始1分39秒でフォール勝ち。最後は力の差を見せつけ、優勝を勝ち取った。
優勝した2人は8月にブルガリアで行われる世界選手権への出場が決定した。お互いに世界選手権に出場するのは初めての経験だ。「出るからには一生懸命上位を狙いたい」(清水)。「入賞できたらしたいが、最初は1回戦にしっかり勝ちたい」(岩井)。世界でどれだけ力が通用するのか、期待がかかる。
今大会では優勝者が2人、加賀田も3位と奮闘し、好調な滑り出しを見せた明大レスリング部。次回の大会は駒沢体育館で行われる東日本学生リーグだ。そこでは今大会に参加できなった3、4年生の出場も予定されている。次は下級生だけでなく上級生の活躍にも注目したい。
[安室帆海]
試合後のコメント
清水
――今回の結果を振り返っていかがですか。
「うれしいです。小さい頃からレスリングをやってきたのですが、全国優勝をしたことが一度もなかったので、今回初めて全国で優勝できたのですごくうれしかったです」
――今後どういう練習をしていきたいですか。
「体力面、技術面をもっとパワーアップできたらいいなと思います。今回はU―20という大会で、自分が最上級生という形だったのですが、インカレや大学全体の試合でも上位を狙っていきたいなと思います」
岩井
――この大会に向けて強化してきた部分はどこですか。
「まず筋トレで体づくりはしていました。自分はグレコローマンをやっているのですが、投げが中心で、相手と近い距離で組んで戦うのが自分的にはやりやすいスタイルです。なので、組むというところは強化してやってきました」
――世界選手権に向けて強化したい部分はありますか。
「無駄な失点を無くすのもそうなのですが、差されてしまった後ですかね。すぐに抱えるのではなくて脇を締めて対処したいです。あとは海外の選手はおそらく力も体格も日本の選手よりすごいと思うので、筋トレももっとしたいと思います」
加賀田
――今回の結果を振り返っていかがですか。
「大学に入ってあまり勝てていなかったので、とりあえずメダルを取れたことはうれしいです。ですが、同期の2人が世界選手権に行くということで、そこに並べなかった悔しさもあります」
――今後の意気込みをお願いします。
「まだシーズンが始まったばかりなので、どの大会でもいい成績が残せるように頑張っていきたいです。今回の試合を通して、やはり自分には点を取り切る技というのが少ないと感じたので、この技なら誰からでも点が取れるという技を作っていきたいです」
※写真は明大レスリング部提供
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