女子エペ 稲山4位、中村5位の好成績を収める/日本学生カップ
フェンシング部の2022年度がついに幕を開けた。4月15日〜17日に開催される第3回日本学生カップの最終日。明大からは女子エペに6人の選手が出場した。全員が決勝トーナメントに駒を進め、稲山友梨(営2=星槎国際)が4位、中村優里(営4=成立学園)が5位の好成績を残した。
◆4・15〜17 第3回日本学生カップ(駒沢体育館)
▼女子エペ 稲山――4位、中村――5位、小佐井――14位、盧――15位、佐藤――18位、國谷――26位
日本学生カップ最終日、女子エペは首位通過した中村を筆頭に、全員が決勝トーナメントに危なげなく進出した。「気負わないでやってみよう」(國谷優奈・政経1=宇都宮中央女子)と大会に臨んだルーキーは1回戦で15―6と快勝。2回戦は敗北するも今後につながる試合となった。一方の盧承延(政経1=王子総合)は、2回戦で佐藤琴美(政経3=一関第二)との明大対決に挑戦。「行くところは行って、相手を分析するようにした」。大学生となって初の大会で、先輩を見事打ち破った。流れに乗ったルーキーは、3回戦でも稲山を相手に一進一退の攻防を繰り広げる。最後は稲山の気迫に押されるも、3点差まで食らいつき存在感を見せた。
4年生も熱戦を展開する。小佐井彩花(総合4=宇土)は2回戦で10―10の同点のまま1分の延長戦に突入。接戦の中でも「自分で焦らないように心掛けた」。最後は相手の一瞬のスキを突き3回戦に駒を進めた。続く3回戦で敗れるも、大きく広がった点差を最後は4点差まで縮めた小佐井。「1点を大事にして練習していきたい」と次戦に向けて意気込んだ。
予選プールで首位通過した中村は、2回戦と3回戦を順調に勝ち進む。だが迎えた4回戦は「相手に全く対応できなかった」。自分の真っすぐ突く攻撃を、逆に相手から受けてしまい敗北を喫した。「満足せずにもっと上を目指して頑張りたい」。最終順位は5位に輝いた中村だが、学生生活最後の1年でさらなる高みを目指していく。
(写真:4回戦を戦う中村)
「調子はあまり良くなかった」(稲山)。世界ジュニア選手権から調整する間もなく挑んだ今大会。明大勢で唯一の準決勝進出を決め、過去2回の大会でいずれも決勝で敗れた因縁の選手との一戦に。「ここで勝てなきゃ一生勝てない」と強い気持ちで挑戦した。序盤は接戦にもつれ込むも徐々に点差が広がり、最後は11-15で敗北した。悪い流れを引きずった稲山は、3位決定戦でも敗戦。「もやもやしつつやっていたから負けた」。4位という好成績を残したが、納得のいく内容ではなかった。
次なる戦いは5月のリーグ戦だ。女子エペは現在1部。「お互い支え合いながら、それぞれの持ち味を出していきたい」(中村)。新体制の女子エペの躍動に期待がかかる。
[渡辺悠志郎]
試合後のコメント
小野寺利浩助監督
――今大会では1年生の活躍が見られました。
「今日は1年生がのびのびとやってくれていましたし、高校からやっていて試合慣れしているので、非常に楽しみにしています」
――リーグ戦に向けて一言お願いします。
「女子は1部で、リーグ戦もこのメンバーで戦います。今のメンバーであれば勝ち切れると思います。コロナの影響もあって活動できなかった期間があったので、そこはハンディキャップだと思いますけれども、リーグ戦は大丈夫だと思いますので頑張ります」
小佐井
――今年1年の目標を教えて下さい。
「まず今シーズンの目標はリーグで優勝することです。秋のシーズンではインカレで個人優勝することと、最後の全日本の大会で去年は準優勝だったので、優勝して終えることができるように、勝ちにこだわって1点を大事にして練習していきたいです」
中村
――5位という結果への受け止めをお願いします。
「自分の中で24位以内に入る、全日本出場の権利を取るというのがまずは最低の目標だったので、そこに関してはベスト8に入れてうれしい気持ちもあります。ただ、やはりラスト1年なので満足せずにもっと上を目指して頑張りたいと思います」
佐藤
――今大会での課題と収穫を教えて下さい。
「収穫は久しぶりの試合をすることができて試合感が分かったので、今後はもう少し技やプレーに集中できると思います。課題は15本の組み立てです。5本では安定して取れるようになってきているので、今度は15本でいかに最初から自分が優位に立てるようにというのが課題だと思います」
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