男子フルーレ 悔しさ胸に次の舞台へ/日本学生カップ

2022.04.16

 フェンシング部の2022年度がついに幕を開けた。4月15日〜17日に開催される第3回日本学生カップの1日目。明大からは男子フルーレに4人の選手が出場した。全員が決勝トーナメントに駒を進めるも結果は振るわず、苦しいスタートとなった。

◆4・15〜17 第3回日本学生カップ(駒沢体育館)

▼男子フルーレ 森――16位、堀部――17位、柏崎――21位、成田――33位

 

 1試合3分、5点先取で行われるプール戦。成田航也主将(政経4=秋田北鷹)は全勝、柏崎瑞仁(理工4=田名部)は5勝するなど好調を見せ、全選手が決勝トーナメント進出を決めた。続く決勝トーナメント、柏崎は2回戦で佐久間(専大)と対戦。疑惑の判定に精神を乱されるも「折れずに勝ち切ることができた」と、成長を見せる。しかし続く3回戦でも判定に悩まされ、相手の流れに飲まれる展開となり敗北を喫した。

 

 3回戦では森大翔(理工2=向陽)と堀部聖太(政経2=岩国工)の同期対決も。前半は森が連続得点で差を広げると、堀部が巻き返し接戦に。勝負を分けたのは「プレアレ(開始の合図)直後に相手よりも気を抜かなかった」という森の集中力。最終スコア15―13で森が勝利を手にした。しかし迎えた4回戦は「体力面がおろそかになっていた」。息が上がり、冷静な思考をすることができず単調なプレーに。点差を縮めることができず悔しい敗戦となった。


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(写真:3回戦で堀部と対戦した森)


 次なる舞台は5月10日〜17日に開催される、第75回関東学生連盟リーグ戦(以下、リーグ戦)。男子フルーレは2019年度に悔しい2部降格を経験している。その後2年間はコロナウイルス感染症の影響でリーグ戦が中止に。「あの時の悔しさを晴らし、1部に上がることができるよう頑張りたい」(柏崎)。またリーグ戦では団体戦のみが行われるため、チーム力がカギとなる。「切磋琢磨(せっさたくま)して何でも言い合える仲で、チームの雰囲気はかなり良い」(成田)。1部返り咲きに向け準備は万端だ。

 

[萩原亜依]

 

試合後のコメント

成田

――リーグ戦までに改善したい点はどこですか。

 「体力のなさを実感したので、ずっと動き続けることができる体力と、メンタル的に守りに入ってしまうのではなく攻めて戦っていけるような戦術に変えていきたいです」

 

――主将として意識していることはありますか。

 「練習メニューを作る際や、みんなを統率する上で自分が迷っていたらいけないので迷わないようにしています。あとはチームメートの体調や試合中の動きを見て、アドバイスを言い合えるような環境づくりを率先してやろうと思っています」

 

柏崎

――リーグ戦に向けて意気込みをお願いします。

 「自分が大学1年生の時に明治が2部に落ちて、先輩たちや同期が頑張っているのをベンチから見ていました。2年次に自分にフェンシングを教えてくれた先輩がいて、その先輩のためにも必ず1部に上げるという思いでやっていたのですが、コロナで試合がなくなってしまいました。その時にかなり悔しい思いをしたので、今年度はその時の悔しさを晴らして1部に上がれるよう、4年生なので残り時間は少ないですが頑張っていきたいと思います」