
(2)後輩たちに伝えるラストメッセージ/4年生を送り出す会
3月19日、和泉キャンパスで卒業する4年生を送り出す会が行われた。今年度は出場した団体戦全てで優勝した明大。今回はそんな素晴らしい功績を残した4年生が後輩に伝えたメッセージをお伝えする。
第2回は岡崎大将(商4=明大中野)、平井希(法4=跡見学園)、久芳桃子(政経4=浦和明の星女子)のメッセージです。
岡崎大
「まずはコロナ禍の中でこの会を開いていただき本当にありがとうございます。私は入学したときは高校時代に厳しい部活に入っていたので大学ではなんとなくサークルに入ろうと思っていました。しかしピンとくるものがない中で、新歓で拳法部の先輩に誘われました。見学に行く前は『絶対に体育会には入らない』と思っていましたが、練習を目の当たりにして先輩がすごく格好よく、自分自身も部の一員となって日本一を目指したいと思い、その日のうちに入部を決心しました。そこからは大変なことやつらいことが多く、特に御殿場での夏合宿では、まさか自分の人生の中で自衛隊の方と戦う日が来ると思っていなかったです。ですが今となってみれば貴重な経験ができたと思います。4年間の拳法部生活を振り返って最も印象に残っているのは2年前の府立の決勝です。決勝戦の先鋒に選ばれたにもかかわらず、何もできず負けてしまい、チームも8連覇を逃した悔しさは忘れることができません。3、4年次は府立の決勝の舞台に立って自分が勝って優勝に貢献したいと思い練習しましたがそれはかないませんでした。ですが最後みんなと府立優勝できたことは何事にも代えられない達成感を得ることができました。後輩たちには府立優勝という大きな目標をかなえることも大事だと思いますが、それまでの過程に重きを置いて頑張っていってほしいと思います。最後になりますが4年間支えてくれた監督、OBの方々、同じ目標を持ち一緒に戦ってきた同級生、後輩の皆さん、本当にありがとうございました。これからはOBとして府立を何連覇できるか楽しみにしています」
平井
「まずは4年間お世話になりました。私は最後までずっと辞めてしまいたいと思いながら活動していました。ですが今になって振り返ってみるとこの日までしっかり頑張ってきて良かったと思っています。ケガなどいろいろなつらいことがありましたが、つらいことを乗り越えていくたびに精神的に強くなり、人間として成長できたと思う場面がありました。そのためつらいことから逃げ出したいと思うこともあると思いますが、皆さん最後まで頑張ってほしいと思います。今後はここで学んだことや得たものを生かして社会人でも頑張りたいと思います。最後にこれまで支えてくださった監督、助監督、OBの方々、一緒に練習を頑張った同期や後輩に感謝を伝えたいと思います。今まで本当にありがとうございました」
久芳
「4年間を思い返すと楽しいこと、つらいことがたくさんあって正直私は4年生の最後まで『早く辞めたいな』という気持ちが強かったです。ですが私も平井と同じで4年間、拳法を通して人として成長できたと思いますし、いろいろな仲間とも出会えて改めて続けてきて良かったと思います。私が伝えたいことは仲間の大切さです。私自身最後の1年間は女子主将としてプレッシャーもすごくありましたし、実力も東日本や全国で戦えるレベルではなかったので葛藤することが多く、泣いていることも多かったです。そんなつらい状況でも頑張ってこられたのは同期や、いつ見ても頑張っている後輩たちの姿があったからで、個人競技ではありますが、私1人だったら辞めていたと思うので、改めて仲間の存在は大切だと思いました。みんなにはこれから府立3連覇という大きな目標がありますが、そこに対する温度差や、抱えている悩みは人それぞれだと思います。なかなか同じ目標に向かうのは難しいことですが、みんなで悩みを共有し合って一致団結して頑張ってほしいと思います。拳法は個人競技ではありますが、ラグビーなどのチームスポーツと同じくらい仲間は大事なものだと思います。今まで本当にお世話になりました」
――ありがとうございました。
[牛嶋淳太郎、新津颯太朗]
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