
感謝の気持ちを胸に 笑顔のラストスケーティング/明治×法政 ON ⅠCE
まん延防止等重点措置の延長のため急きょ無観客での開催となった「明治×法政 ON ⅠCE」。引退生として明大からは4年生の井上千尋(商4=椙山女学園)が出演。配信という形ではあるが、多くのファンに見守られ競技人生を締めくくった。
◆3・5 明治×法政 ON ⅠCE(ダイドードリンコアイスアリーナ)
前半は現役生が登場し、引退する先輩に花を添えた。アイスダンスやおなじみのプログラムが披露され会場は大いに盛り上がりを見せた。
(写真:池田(日大)とアイスダンスを披露した岩永詩織(営3=明大中野八王子))
(写真:にこやかに滑り切った堀見華那(商1=愛知みずほ大瑞穂))
(写真:フラメンコの曲にのせて踊った堀義正(商2=新渡戸文化))
(写真:鮮やかな色の衣装をまとった山隈太一朗(営3=芦屋国際))
淡い紫色の衣装に身を包み登場した森。跳んだジャンプは全てサルコーという普段では見ることのできない演技構成で舞った。丁寧に滑り美しいスピンを見せフィニッシュ。演技後は笑顔がはじけた。
(写真:美しいスパイラルを見せた森千夏(令3営卒))
プログラムは進み、最終滑走で井上が登場し笑顔でスタート位置についた。配信の画面で曲名は「未定」とありファンをざわつかせたものの、『Rise up』にのせて感謝の気持ちを伝えた。流れるようなステップで見る者を魅了した。アンコールではこれまでやってきたプログラムの中で1番好きなものの一つという『A Thousand Years』を披露。今シーズンけがで苦しむ中高めたスケーティングの技術を存分に発揮した。
(写真:滑らかなスケーティングを見せた井上)
ジャンプや決めポーズをする度に歓声が上がった今回のエキシビション。大学という垣根を超えた選手同士の仲の良さが存分に伝わってきた。来年度以降の開催も楽しみにしています。選手のみなさんお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
[堀純菜]
終演後のコメント
井上
――本日の感想をお願いします。
「とても楽しかったです。明治×法政 ON ⅠCE(以下、明法)にもう出ることができないのは少し寂しいですが、明法を恒例行事にしてくださった先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。明法開催の準備がとても大変で、法政のれいちゃん(佐上黎・法大)と毎日相談しても全く進まず、開催できるのだろうかという気持ちがあったのですが、たくさんの方が協力してくださったおかげで無事開催することができたので本当に良かったです」
――どのような気持ちで今日を迎えましたか。
「急きょ曲を変えたので、今日で滑るのが最後なんだという寂しい気持ちや感動的な感情は全くなくて、しっかり滑り切れるかなという気持ちでいっぱいでした(笑)」
――今日のプログラムについて教えてください。
「明法では今シーズンのSP(ショートプログラム)である『白夜行』を滑る予定でしたが、1週間前の愛知県大会でびっくりなことにノーミスしてしまって(笑)。白夜行はとても好きなプログラムですが、違う曲で滑りたいと思い、急きょ変えました。振り付けが完成したのは明法の前日で、お気づきの方もいらっしゃったかもしれないのですが、ステップは白夜行のステップがそのまま入っていました(笑)。ギリギリで変えたものを明法で滑るのはどうなのかととても悩んだのですが、最後まで滑り切ることができ、素敵だったよとたくさん声を掛けてもらえて変えてよかったなと思いました」
――4年間を振り返っていかがですか。
「この4年間は私にとってとても貴重な4年間でした。そして本当にあっという間でした。大学や新横浜でたくさんの新しい出会いが増えたことで、多くの新しいことを学び、自分自身もスケートも成長できたと思います。明治大学に入学して素晴らしい先輩や後輩から刺激をたくさん受け、私も頑張ろうと思えたことに感謝しかないです。また、監督をはじめとした大学関係者の皆様にも応援していただき『がんばれよ!!』という言葉が本当に支えになっていました。この4年間私を成長させてくださった方々本当にありがとうございました」
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