足立と木下が準優勝!若き紫紺が成長誓う/全日本学生新人選手権

 若き力が試された。2日間にわたって繰り広げられた今大会では、各大学下級生が多く、フレッシュな面々が名を連ねた。その中で、明大は81キロ級の足立涼馬(法2=舞子)と102キロ級の木下裕介(法3=名城大付)が準優勝。しかし、9選手が出場したものの表彰台はその2人のみと、少し物足りなさを感じる結果に終わった。

 

◆3・3〜4  第66回全日本学生新人選手権(上尾市スポーツ総合センター)

▼55・61キロ級

 4位 加藤(S100 J108 T208)

 5位 坂口(S87 J118 T205

▼67キロ級

 5位 佐藤(S97 J121 T218)

▼81キロ級
 2位 足立(S121 J149 T270)

7位 森本(S105 J130 T235)

▼89キロ級

 道畑 記録なし(S116 J0 T0)

▼96キロ級

 6位 青柳(S115 J146 T261)

▼102キロ級

 2位 木下(S125 J150 T275)

 4位 寺西(S116 J150 T266)

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 

 明大勢が次々と苦しむ中、足立は動じることなく銀メダルを手にした。「今日の目標は5月に行われる個人戦の基準をクリアすること」。試合前から今大会に照準を合わせるのではなく、次戦に目を向けていた足立。目標を達成するためにも、表彰台に入るためにも重要であったジャークの2本目。重圧がかかる場面で動じることなく、冷静に149キロを拳上。試技を通して冷静沈着に見えたが、上位3人の激しい順位争いに「自分以外は1年生、年下には負けられない」とポーカーフェースの裏側に、確かな闘志を感じさせた。結果的には3本目を失敗してしまい2位に終わったものの、目標には到達。個人戦に向けては「レベルは高くなるが、少しでも高い順位で終えるために新記録に挑戦していきたい」とさらなる進化を誓った。

 

 来年度ラストイヤーを迎える3年生も意地を見せつけた。スナッチで2人が大会新記録を更新するというハイレベルな争いの中で木下が2位で見事に表彰台入り。それでも「色々反省点があるので詰めていかないといけない」と、優勝できなかったことを悔んだ。「最後の年は、全日本大学対抗選手権(以下インカレ)で明大のために活躍したい」。自分自身の願いのために、日々努力を続ける。

 

 全9選手が出場し、表彰台が二つのみと完全に満足のいく結果を残すことはできなかった明大。結果を残した2人も決して慢心している様子はない。よりレベルが高いインカレで結果を残すために。新たな世代が最初の一歩を踏み出した。

 

 [中村謙吾]

 

試合後のコメント

木下

――課題として上げられた集中力は今後どのようにして改善していくでしょうか。

 「普段の練習から試合と同じように100%落とさないように意識をして、練習と試合を同じように取り組んでいくことが大事だと思います」

 

――来年度の目標と意気込みをお願いします。

 「来年度、自分は最後の年なので、インカレで上位に入れるように明治に点を入れられるように成長していきたいと思います」

 

足立

――本日の試技を振り返っていかがでしたか。

 「アップの時に調子が悪かったのですが、セコンドの二人に背中をたたかれたり、試合と関係のない話をして、緊張がほどけて硬い動きが取れました。そのおかげで、いい動きができたと思います」

 

――本大会に向けてはどのような調整をされましたか。

 「5月に個人戦があり、その標準記録であるトータル260キロを超えるために頑張ってきました。今回、270キロ挙げられたので個人戦には出られると思うので目標は達成しました」