
ラストインタビュー(6) 吉岡莉央
FW吉岡莉央(文4=武相)
(※この取材は1月22日に行われました)
――最後の大会が終わりました、今の心境はいかがですか。
「あっという間に終わってしまって実感が湧いていません。このメンバーでもうホッケーができないのが寂しいです」
――2年ぶり、そして最後のインカレはどんな大会でしたか。
「準優勝という結果は非常に悔しいですが、後悔もなく、とにかく楽しかったということに尽きます。2年前のインカレは、準決勝で法大に負けて3位で、今回、準決勝でまた法大と試合をすることになりました。その試合前に一昨年の部屋長・涼希さん(池田・令2政経卒=現横浜グリッツ)から『俺の分も借り返してきて』とLINEが来て、悔しい思いをした先輩たちの気持ちも汲んで、試合に臨んでいました」
――決勝戦はアイスタイムはありませんでしたが、ベンチからどう見えていましたか。
「秋リーグの時に比べて、別のチームかと思うほど良いチームに仕上がっていて、明大として一緒に試合ができることを誇りに思っていました。決勝は、自分は出ていませんが、他のみんながいいプレーをしたり、得点したりすると、自分のことのようにうれしくて、隣にいたFW田名部共弘(文4=八戸工大一)と抱き合って喜んでいました。このような場で試合ができることを幸せに感じました」
――普段はクールな印象ですが、インカレではよく声を出していました。
「最後ということもあり、試合に出る出ない関係なく後悔しないような行動をしようと思いました。4年生として、やるべきことはやりましたし、その姿を後輩たちにも見せられたかなと感じています」
――最後の1年を振り返っていかがですか。
「とにかく毎日が楽しかったです。これまでの学生生活の中で、一番充実した1年間でした。最上級生ということもあり、自分のホッケーだけでなく就職活動やチームについて考えることが増えました。色々と苦労しましたが、自分にとって大きな経験になったと感じています。苦労した分楽しいことも多くて、これまでのアイスホッケー人生の中で一番思い出深い1年間でした」
――明大での4年間を振り返っていかがですか。
「明大という看板、ユニホームに憧れて入学を決めましたが、最初のうちは地獄を経験しました。アイスホッケーだけでなく、生活面でも辛くて、入る大学を間違えたと思ったこともありました。しかし、支えてくれた同期や先輩、後輩たちのおかげで何とか4年間やり切れました。そのことを今は素直にうれしく思うと同時に、明大に入学してよかったと心から思います」
――ここまでのホッケー人生を振り返ってください。
「東京でホッケーを始めて、高校も神奈川と強豪校でプレーすることのないアイスホッケー人生でしたが、最後は明大の選手として試合ができたこと、このユニホームを着て戦えたことを誇りに思っています」
――これからどうアイスホッケーを関わっていきますか。
「正直、今はホッケーをやるかどうかすら決めてない段階ですが、社会人リーグに入って少しでもアイスホッケーと関わりたいとは思っています」
――同期との思い出を聞かせてください。
「正直、思い出がありすぎて絞れないです。個性の強い同期でアホばかりで、一般的にはあり得ないことも平気でしてくる同期ですが、俺はそんな同期が大好きでした。同期の飲みは必ず事件が起きるので、監視役の俺は大変な思いをしました(笑)。とにかくこの同期で過ごした時間は最高の宝物です」
――同期の皆さんへ伝えたいことはありますか。
「学路(FW下山・商4=北海道清水)、小学校からずっと一緒にいて、本当に迷惑ばかりかけられました。こっちの身にもなってください。楽しかったからいいんだけどさ。12年間本当ありがとう。家も近いんだからちょくちょく会おうな。病気だけは気をつけてください。
雄大(FW佐久間・政経4=白樺学園)、隣の部屋だったし何かあれば相談するのは雄大でした。酔っ払った時は本当に面倒臭かった。でもホッケー面は一番熱くて、一緒のセットでプレーした時もあったけど一番支えてくれたのも雄大だった。佐久間雄大と一緒にプレーしたってことは俺のアイスホッケー人生にとって誇りです。4年間本当にありがとう。
恵吾(DF廣田・営4=北海道清水)、一緒の授業が多くてよく一緒に飯食ったな。恵吾と一緒に食ったラーメンはどこも美味かった。これからは帯広にずっといるだろうけど、ラーメンばっか食って太るなよ。4年間ありがとうな。髭脱毛頑張って。
GK畑中(秀斗・政経4=苫小牧工)、お互い色々とつらい思いしたな。畑中の個性的なキャラに何度笑わせてもらったか。つらいことがあっても畑中を見たら気持ちも明るくなったよ。本当に4年間ありがとうな。1年の時、畑中のせいでしばかれたのは忘れない。
ミー(DF三浦大輝・法4=駒大苫小牧)、君は本当に疲れます。そろそろ大人しくなってください。ホッケー上手いのは誰もが知ってるけど、ちょっとは謙遜してくれ。とりあえずプロ行っても応援しに見に行くからファンサしろよ。4年間ありがとう。
共弘、文学部同盟でいつも一緒にいたな。本当に楽しかった。就活も卒論も何をやる時も一緒にやって心強かった。これからは八戸に帰って就職するんだろうけど、八戸の美味しいもの食べて、釣りばかりして、今以上にデブにならないでください。今も十分デブですけどね。本当に4年間ありがとう。
あおD(DF青山大基・法4=釧路江南)、1年間キャプテンお疲れ様。俺が支えになったとは思わないけど、大基が引っ張ってくれたからこうやって気持ちよく引退できた。クラブみたいに縦揺れで踊ってないで、プロでも鬼早いバッティング打って頑張れ。応援しに行くから。4年間本当にありがとう」
――最後の大会は無観客でした。家族へ伝えたいことはありますか。
「大学に限らず、15年間どんな時でもどんな場所でも必ず応援に来てくれてありがとう。こうして明大を卒業できるのも家族のおかげです。これまでのアイスホッケー人生で支えてもらった分、今度は俺がゆっくり恩返ししていきます」
――最後に後輩へエールをお願いします。
「こんな俺だけど4年生として立ててくれてうれしかった。ありがとう。みんなと過ごした時間は本当に楽しかったです。4月からは廉(FW中條・政経3=白樺学園)を中心に絶対に優勝してね。東伏見の時は応援に行きます。部屋っ子たち(中條、FW小森佳介・文2=釧路江南、茶木優汰・政経1=北海道清水)、1年間部屋長として何をしてあげられたか分からないけど、みんなと過ごした1年間は最高に楽しかった。廉は、ウイイレやりすぎるな。佳介は、人の課題ばっかりやっていないで自分の課題やりなさい。茶木は、もっと出掛けなさい」
――ありがとうございました。
[藤山由理]
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