ラストインタビュー(5) 下山学路
FW下山学路(商4=北海道清水)
(※この取材は1月20日に行われました)
――最後の大会が終わって、結果は準優勝でした。今の心境はいかがですか。
「監督が変わって、不満も多かったですけど、終わってすっきりしています」
――2年ぶり、そして最後のインカレはどんな大会でしたか。
「全体としての結果ではないけど、個人的には、初戦で京産大と当たって、高校の同期が2人いて、それで清水のリンクで試合ができたっていうのは、最後のインカレとしてはいい思い出ができました」
――準決勝で軽い脳震とうに。決勝は観客席から見ていましたが。
「試合内容は、取って取られての点数が動く試合だったから、いちホッケーを知っている人間として見ていて面白かったです。明大の応援もあるけど、初めて見る人でも楽しめる試合でしたね。(緊張で見ていられなかったとの話も)。ずっと上と下を行き来してたからね(笑)」
――最後の1年を振り返っていかがですか。
「やっぱり監督が変わって、学校を休まないように夜の8時に陸トレをやることになって、変な時間に陸トレに上がったりして、慣れない1年で。コロナ禍とは言えど、昨年とは違って大会はあった中で、自分なりにはやり切れたと思います。同期のメンツが濃いから、オンとオフをちゃんと切り替えないとグダグダになってしまう部分もあって、そこは意識していました」
――明大での4年間を振り返っていかがですか。
「小学校の頃所属していたクラブチームで教えてくれていたコーチやスタッフが、みんな明大出身だったので、小学生の時点で明大を選んでいました。その上で来てみて、寮は楽しいと聞いていたけれど、本当に色々なことがあって、でも楽しかったです。1年生は大変で、2年生から少し自由になる分、学業はみんなね、俺もなんだけど、1年生の大変さから解放されて、学業を疎かにすると痛い目を見るし、3年生と4年生は自分中心の生活になるから、そこでうまい具合の生活を送らないとダメ人間になります。なので、そういうところもちゃんと頑張らないといけなかったんですけど、ミスりました(笑)」
――ここまでのホッケー人生を振り返っていかがですか。
「16年間、人生の半分以上ホッケーに触れてきたけど、長いようで短かったです。他の人を見たら、俺は6歳から始めたけど、3歳とか2歳からスケート滑ってるやつがいる中で、自分は中学校も週2回しかホッケーしていなかったし、みんなが毎日やっている中で。それで清水高に行って、そこそこ結果を出して、明大に来て。最終的に日本一にはなれなかったけど、1年生の時は日本一を経験しているし、そういう分ではいい終わり方ができたと思います」
――これからどうアイスホッケーと関わっていきますか。
「アイスホッケーとはもう関わらないですけど、就職先に明大のアイスホッケー部の後輩が来たら、可愛がってあげます」

――同期との思い出を聞かせてください。
「全員キャラが違くて、あと8人って多くて、他の先輩方の代の話を聞いても、やっぱりグループができちゃったりするとか。瞬さん(高橋・平31政経卒)の代は、1、2年生の時はすごい仲悪くて、3、4年生になるにつれて仲良くなったり、隆志(下本・令3商卒)の代は、1年生の頃から仲悪かったとか、そんな中で8人もいて、全員キャラも違うのに、4年間ずっと仲が良かったのは最高ですね。みんなアイスホッケーが好きだったからかな。不思議です。自分が上だみたいな態度のやつがいないからかな、上から発言したりするやつもいないし、逆に自分が一番ってみんな思ってるのかもしれない。DF三浦(大輝・法4=駒大苫小牧)にせよ、FW佐久間(雄大・政経4=白樺学園)にせよ。いやでもあの2人はまた違うな、やっぱり変だもんあいつら(笑)。でもだからといって、自分の言うこと聞かないやつは、とか言って雰囲気を悪くする人はいなかったから、そういう面では、我は強いけど、空気の読めるやつらの集まりだったからよかったと思います」
――同期の皆さんへの思いを聞かせてください。
「まずキャップあお(DF青山大基・法4=釧路江南)、グラウンドのライトが消えるまでサッカーしてたり、ウエイトルームもずっといたし、意識高いなと思ってました。1年生の頃からずっとトレーニングしていて。すましている時もあるかと思えば、急にわけわからないところではっちゃけるし、つかみどころないけど、それが逆に面白いやつでした。唯我独尊の三浦くん、飲みに誘えば必ず来るし、本当に面白いやつでした。絶対に誘ったら来た、どんなところでも。フットワークの軽さとか、そういうところで誘いやすかったから、一緒にいる時間も多かったです。佐久間は、もうお酒が入ったらとんでもないやつで、それで殴り合いの喧嘩もしたことあったけど、誰よりもホッケーも私生活も熱い男でした。一番サシで飲んで、だからたくさん話もできて楽しかったです。恵吾(DF廣田・営4=北海道清水)は、高校の時から一緒で、ずっと迷惑かけまくったけど、それでも怒ることなく、呆れることなく、ずっと付き合ってくれて、優しいやつです。性格がいいとかじゃなくて、あいつ性格悪いし(笑)。めちゃくちゃ優しいやつです。莉央(FW吉岡・文4=武相)は、小学校2年生から一緒にホッケーをしていて、一番付き合いが長くて、お酒は弱いし、顔がいいのはうざいけど、その他は全部好きでした。ともくん(FW田名部共弘・文4=八戸工大一)は、俺の彼女。ともくんは、俺の恋人なので、誰も手を出さないでください(笑)。GK畑中(秀斗・政経4=苫小牧工)は、やっぱりああいうキャラで、畑中がいなかったら同期もどうなっていたか分からないというか、本当にずっと仲いいままでいられたか分からないです。なんやかんやいじられ役だったけど、絶対に必要な存在でした。あと太りすぎ。同期7人でお金出すので、ホクロの手術してください」
――最後の大会は無観客でした、家族に伝えたいことはありますか。
「たくさん迷惑をかけまくったけど、最後の最後まで応援してくれてありがとうございます」
――最後に後輩へエールをお願いします。
「俺らの代は優勝させてあげられなかったけど、頑張って優勝してくれ。部屋っ子のFW唐津くん(大輔・法3=日光明峰)、あんな見た目で、もう何年生かも分からないような大ベテランの雰囲気を出しているけど、たるんだ体型を戻して、最後マークも付けていることだし、引っ張って頑張ってほしいです。あと、育毛剤を用意しておいてあげます。毛根が気になったら連絡します」
――ありがとうございました。
[藤山由理]
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