ラストインタビュー(1) 青山大基

DF青山大基主将(法4=釧路江南)

(※この取材は1月18日に行われました)

 

――最後の大会が終わりました。結果は準優勝。率直な感想を聞かせてください。

 「4年間、あっという間に終わってしまいました。最後、後輩たちに優勝という最高の瞬間を味わわせてあげたかったことが心残りではありますが、本当に楽しい試合でした」

 

――2年ぶり、そして最後の日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)はどのような大会でしたか。

 「インカレは特別な舞台であり、この4年間の思い全てをぶつける、懸ける思いも相当なものでした。しかしプレッシャーもありながらも純粋に試合を楽しんでいました」

 

――最後の1年間を振り返っていかがですか。

 「『どうやったら勝てるだろう、どうチームをピークに盛り上げていこう』という不安がたくさんありました。ですが、同期がいてくれて、何よりAマークの2人(FW佐久間雄大・政経4=白樺学園、DF三浦大輝・法4=駒大苫小牧)の存在が本当に心強かったです。結果を出すことはできませんでしたが、最高のチームでプレーできたことは誇りです」

 

――明大での4年間を振り返っていかがですか。

 「高校生の時に、明大の優勝の瞬間を見ていて、こんなにもスキルプレイヤーがいて楽しそうなホッケーをするチームは他にない、同期もたくさんの有名選手が集まり、そこで自分もお客様を魅了するようなホッケーがしたいと思い入りました。特に1年次は素晴らしい先輩方の上手なプレーに日々驚き感動していました。全タイトル獲得、日本一という経験もさせてもらえて、本当に一生忘れられない思い出ができて最高です」

 

――ここまでのホッケー人生を振り返っていかがですか。

 「大学でのアイスホッケー生活は、高校に比べて25倍くらい早く過ぎ、あっという間でした。その中でも優勝や、世代別世界選手権も何度も参加させていただきましたし、色々なホッケーを経験させてもらえて心身共に成長できたと思います」

 

――これからどうアイスホッケーと関わっていきますか。

 「アイスホッケーをやっていく以上、全国民がアイスホッケーを認知するくらいメジャースポーツにのし上げていくことが目標の一つです。これからは、ステップアップしてプロとして関わっていきますが、アイスホッケーを通してたくさんの人と出会い、人としてたくさんの知識を得ていきたいと思っています」

 

――同期との思い出を聞かせてください。

 「本当に仲が良くて、入学当初からたくさんの思い出があります。個性が濃く、ちょっとしたことでも面白いです」

 

――同期の皆さんへ伝えたいことはありますか。

 「最後ではないので一言だけ。共弘(FW田名部・文4=八戸工大一)、隣の部屋で私生活でもたくさんのところに出掛けたね。またどこか美味しい店で一杯やろうね。ミー(三浦)、名前は同じだけど、性格もプレースタイルも正反対で、かなり刺激的な4年間を過ごすことができて本当によかった。ハタボー(GK畑中秀斗・政経4=苫小牧工)、中身は変わらないけど、外見はかなりたくましくなったね。また、持ち前の飲み歌で盛り上げる場にいたいよ。学路(FW下山・商4=北海道清水)、いつも何事にも適当なところがあるけれど、それがまたいいキャラだった。ゲームのやり過ぎには気をつけてね。莉央(FW吉岡・文4=武相)、もうちょっかいを掛けられないと思うと寂しいな。また一緒に心霊スポットに探検しに行こうな。雄大(佐久間)、とにかく負けず嫌いな性格がこの4年間で一層分かった。頑張ってる分、自分はもっと頑張ろうと思えたよ。恵吾(DF廣田・営4=北海道清水)、寮の番人。一番冷静な視点から指摘してくれるから本当に頼れた。紹介できるくらいラーメン好きになるね」

 

――最後の大会は無観客でした。家族へ伝えたいことはありますか。

 「『なんとか有観客にならないの』と常々言っていた家族に、最後に明大のユニホーム姿を直接見せられなかったことが残念ではありますが、たくさんの応援をしてくれていたことは身をもって感じていました。ここまで情熱を持ってアイスホッケーに対して向き合えたのも、多大なる支えがあったからだと思っています。本当に感謝しています」

 

――弟(FW青山晃大・法2=武修館)とのプレーも最後でした。

 「2年間だったけれど、一緒にホッケーができて幸せでした。最後に2ゴールした瞬間は感動した! もう一緒にできないとなると寂しい気持ちもたくさんあるけれど、これから先、またどこかで一緒になる気がするし、それを楽しみにしています。『後悔先に立たず』。全てが経験だから、何事にもチャレンジしてほしいです」

 

――最後に後輩へエールをお願いします。

 「まず、明大に来て後悔した思いは1ミリもありません。全てが経験であり、オンとオフをうまく使いこなせる明大だからこそ学べることは山ほどあると思います。その中でも自分自身で取捨選択を繰り返して、全てを養っていってほしいです。何事にも楽しんでやらないことには出来事は始まりません。常に情熱を忘れずに」

 

――ありがとうございました。

 

[藤山由理]