
攻守がかみ合い法大に勝利 3年ぶりの優勝まであと一つ/日本学生氷上競技選手権
明大らしいホッケーを展開した。準決勝の法大は、2年前の日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)で敗れている因縁の相手。試合は、序盤からペースを握ると、第1P残り5分。FW佐久間雄大(政経4=白樺学園)のゴールで先制点を挙げる。その後も相手の固い守りをなんとかこじ開け追加点を奪い、1度も追いつかれることなく5―1で勝利。3年ぶりの決勝進出を決めた。
◆12・25~29 第94回日本学生氷上競技選手権(帯広の森アイスアリーナ他)
▼12・28 準決勝 対法大戦(帯広の森アイスアリーナ)
○明大5{1―0、1-0、3―1}1法大
エースの得点で均衡が破れた。第1P残り5分。自陣からFW中條廉(政経3=白樺学園)がパックを運ぶと、中條を追い越すようにDF青山大基主将(法4=釧路江南)がゴール前に駆け上がっていく。青山大の動きに相手DFが引き寄せられたことでできたスペースに走り込んだのはエース佐久間。中條から佐久間にパスが渡り「キーパーの動きが良く見えていた」(佐久間)と、冷静にゴール隅に流し込み先制。秋リーグから練習を重ねてきた連動性を体現するような鮮やかなゴールを披露した。日体大戦の反省を生かし、立ち上がりから攻めの姿勢を貫いたことで終始明大が流れを譲らなかった。
第2PにはFW唐津大輔(法3=日光明峰)のゴールで追加点を挙げるも、第3P残り5分40秒。明大が反則を取られ、1人少ないキルプレーの中、自陣を中央突破され失点を許し、2-1と1点差に詰め寄られてしまう。しかし、そのような難しい状況の中でも決して守勢に回らなかった。キルプレー下でも流れを渡さずにテンポ良く攻撃を仕掛け続けた明大は第3P残り2分32秒。唐津がパックを運び、相手のゴール前に侵入。最後はフリーのFW三浦稜介(政経2=駒大苫小牧)が流し込み、嫌な流れを断ち切る貴重な追加点を挙げた。その後もダメ押しとなる4点目、5点目を立て続けに奪い、勝負あり。最終スコア5-1と、盤石の戦いで決勝進出を決めた。
次戦は宿敵・東洋大。2018年のインカレ決勝戦で勝利して以降、公式戦で白星をつかめていない強敵だ。それでも「これまでの練習やミーティングでしてきたことを出せば絶対に勝てる」(佐久間)。最強世代と呼ばれた4年生の代も残すところあと1試合。3年ぶりの王座奪還を果たし、春の選手権、秋リーグの悔しさを晴らせるか。帯広の地で歓喜の瞬間を迎える日はすぐそこに迫っている。
[山岡慎]
試合後のコメント
青山大
――今回の試合を振り返っていかがでしたか。
「勝つためのホッケーをしようと話していました。全員がシンプルに勝つためのホッケーをしてくれたので立ち上がりから調子が良く、ミスも少なく得点につながったので本当に良かったです」
佐久間
――決勝に向けての意気込みをお願いします。
「やるしかないですし勝つしかないので。そして借りを返す舞台が整ったと思うので、あとは気持ちだと思います。気持ちで負けないようにチームを作っていきたいです」
唐津
――前日のホテルでのチームの雰囲気はいかがでしたか。
「キャプテンが作ってくれたモチベーションビデオをみんなで見て団結して、絶対にここで勝って決勝に行こうというふうにみんなで士気を高められました。それがいい方向に働いて良かったです」
GK中村柊志綺(政経2=北海道清水)
――終盤まで無失点でした。完封は意識しましたか。
「第3P辺りから意識というか、完封があると自分でも思っていましたが、そういうのを意識するとダメになってしまうのであまり考えないようにはしていました」
三浦稜
――明日の決勝戦に向けて、意気込みをお願いします。
「自分が決めます。今シーズン優勝できていないですし、あとは4年生が明日で最後なので、しっかりと勝ち切って優勝させてあげたいです」
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