
日体大に7得点 優勝へ一歩前進/日本学生氷上競技選手権
大会3日目、準々決勝の相手は日体大。春の関東大学選手権で対戦して勝利している相手だが、秋の関東大学リーグ戦ディビジョンⅠ―Bで優勝しているチームだ。第1Pでは流れがつかめず、リードを許す展開に。しかし第2P、DF廣田恵吾(営4=北海道清水)の同点ゴールでチームの調子を取り戻し、最終スコア7―4で勝利。準決勝に進出した。
◆12・25~12・29 第94回日本学生氷上競技選手権(帯広の森アイスアリーナ他)
▼12・27 準々決勝 対日体大戦(帯広の森アイスアリーナ)
○明大7{1―2、2―0、4―2}4日体大
「立ち上がりが悪く、最初からいい流れに持っていけなかった」(DF青山大基主将・法4=釧路江南)。試合開始早々、FW三浦稜介(政経2=駒大苫小牧)が先制点を決めたものの、数分後には失点。相手に流れを握られてしまう。その後は、運動量の豊富な日体大の守備を前に思うように攻め込めず。さらに12分、相手に追加点を許して逆転されてしまう。攻撃を仕掛けてもリバウンドを取れず、単発の攻撃に終わってしまう明大らしさのないプレーが続いた。格下であるはずの相手にリードを許して第1Pを折り返すことになった。
悪い流れを断ち切りたい中、迎えた第2P。序盤は一進一退の攻防を繰り広げた両チームだったが、8分に戦局は大きく変わる。相手のペナルティーによる数的有利の場面で敵陣に攻め込み、テンポ良くパスをつなぐと、ゴールの左側から廣田が冷静にシュート。ゴール隅への完璧なコースにパックを突き刺した。「FW中條廉(政経3=白樺学園)からパスをもらってあとは狙うだけだった」(廣田)。このゴールで流れを取り戻した数分後、相手陣地を大きく使ったパス回しから最後はDF三浦大輝(法4=駒大苫小牧)が押し込み、勝ち越しに成功。「監督から攻めている時の連動性について言われ、それを一番出せたのがあのプレーだった」(FW唐津大輔・法3=日光明峰)。第2Pはコンパクトなパスをつないで得点するプレーが機能した。その後、第3Pで失点はしたが4点を追加。序盤こそ危ない場面はあったもののうまく切り替え、7―4で勝利を収めた。
日体大に勝利したことで準決勝へ駒を進めた。次戦の相手は、奇しくも2年前に同じくインカレの準決勝で敗北した因縁の相手・法大。「同じ失敗をしないように。上級生がどんどん声を掛けて最後まで戦い抜きたい」(廣田)。悔しさを知る4年生にとって、勝利への思いは強い。「もう1段階ギアを上げていかなければならない」(DF鍛冶優輝・政経3=武修館)と、警戒をしつつも万全の体制で挑む。先輩たちの思いを背負いつつ、今度こそ白星を飾り、頂点へ突き進む。
[小井土大裕]
試合後のコメント
青山大
――第1P終了時点で1―2でした。
「あそこの場面は序盤だったので俺たちならできるだろうとみんな思っていたと思います。結果を見ても点差が付いていたのでそこまで焦りもなく、いつも通りやっていこうと思っていました」
――廣田の2点目で流れが変わりました。
「廣田も足が動いていて良かったです。パワープレーで自分もがら空きですごく呼んでいたのですが、そのまま廣田が打って点が入りました。あそこでチームが盛り上がって勢いに乗りました」
三浦大
――自身の得点を振り返っていかがでしたか。
「まず自分の1点目は、仲間を信じてゴールの横にいれば来ると思っていたら、本当に来て合わせるだけでした。味方のパス回しから決められたので、味方のおかげです。2点目は、ゴールに届かそうと思ったのが入ったので、狙ったわけではなくたまたま入りました」
廣田
――この試合から相手のレベルが格段に上がったと思います。
「日体大は2015年度のインカレの準決勝で戦って、明大が負けています。日体大がここ一番でやってくるのはみんなの共通理解だったので、ここ2戦とは違う気持ちで準備してきました。しかし完璧に準備ができてなくて、4失点したのは反省点です。この反省を生かし、次からは無失点を目標にやっていきたいと思います」
――次戦の目標をお願いします。
中條
「とりあえず勝つしかないです。それから、内容を良くしてその次の決勝につながるいい終わり方で勝ち切りたいです。まずは1点を取れるようにします」
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